Python + Pillow/PIL
画像の加工・補正・編集とその自動化
著者 | 豊沢 聡 |
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判型 | B5変型、372頁、フルカラー |
ISBN | 978-4-87783-525-5 |
価格 | 本体 3,800円 |
発行日 | 2022年9月20日(初版第1刷) |
本書について
Pillowは、Pythonで画像データを扱うためのライブラリの1つです。
画像の加工や補正が必要なシーンは増えています。GIFからPNGへなどのファイルフォーマット変更、ページレイアウトに合わせたリサイズや切り出し、色調の調整、画像をレイヤ化してからの重畳、あるいはキャプションやウォーターマークの焼き込みといった作業です。数点なら画像編集アプリケーションで手作業もできますが、枚数が増えれば、手に負えません。
そこで自動化を考えます。使用する言語は、汎用的でありながら手軽に使え、利用者も情報も多く、実行環境を問わないPythonが昨今では一般的でしょう。各種追加機能(外部のライブラリ)も豊富なので、いろいろな目的に利用できます。
本書はPythonを用いて画像の加工、補正、編集のスクリプト(プログラム)を書こうと考えるプログラマやWebデザイナ、あるいは簡単なところから画像処理を学ぼうと考える学生を対象にしています。Pythonについては、ある程度なら書ける知識と経験があることを前提にしています。
目次
- 第1章 用語
- 1.1 画像の構成
- 1.2 ピクセル値
- 1.3 カラーピクセル
- 1.4 バンド
- 1.5 モード
- 1.6 画像ファイルフォーマット
- 1.7 マスク画像
- 1.8 バウンディングボックス
- 1.9 フレーム
- 第2章 画像ファイルの入出力
- 2.1 画像ファイルを開いて表示
- 2.2 画像表示アプリケーションの変更
- 2.3 画像ファイルフォーマット
- 2.4 画像ファイルの保存
- 第3章 画像の属性
- 3.1 Image属性
- 3.2 属性取得関数
- 3.3 統計情報
- 3.4 画像ヒストグラム
- 3.5 Exif
- 第4章 画像の生成
- 4.1 新規生成
- 4.2 シーケンスと画像
- 4.3 Numpyと画像
- 4.4 コピーとペースト
- 4.5 特殊関数
- 第5章 色
- 5.1 色の指定
- 5.2 カラーパレット
- 5.3 色調補正
- 5.4 モード変換
- 5.5 バンド単位の操作
- 第6章 グラフィックス描画
- 6.1 描画オブジェクト
- 6.2 点
- 6.3 線分
- 6.4 多角形
- 6.5 円・楕円
- 6.6 透過画像
- 6.7 文字列
- 6.8 まとめて描画
- 第7章 画像処理
- 7.1 拡大縮小
- 7.2 回転、反転、アフィン変換
- 7.3 ピクセル操作
- 7.4 フィルタリング
- 第8章 画像の合成
- 8.1 画像の加算
- 8.2 画像の差分
- 8.3 画像の乗算
- 8.4 特殊合成機能
- 8.5 アルファ合成
- 8.6 まとめ
- 第9章 他ライブラリとの連携
- 9.1 tkinter
- 9.2 OpenCV
- 9.3 matplotlib
- 9.4 Windows
- 付 録
- 付録A インストール
- 付録B Python Tips
- 付録C 使用画像
- 付録D 参考文献
- 付録E 関数リスト
- 付録F サンプルスクリプトリスト