ネットワークの基礎も身につく
実習しながら学ぶCCNA
著者 | 黒木 啓之/長屋 未来 |
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判型 | B5変型、318頁 |
ISBN | 978-4-87783-523-1 |
価格 | 本体3,400円 |
発行日 | 2024年5月10日(初版第1刷発行) |
本書について
ネットワークスキルを認定する資格試験はいくつかありますが、その中でもCCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワーク機器のスタンダードであるCisco社製機器を扱うことを前提にしているものの、試験内容はネットワーク全般をカバーしており、Cisco機器を扱う技術者だけでなく、ネットワークの基本から応用までの知識を得たい人にもオススメな資格になっています。しかしながら、難易度は高くたやすく合格ができる資格ではありません。
本書は、長年CCNAに関わる教育に携っている筆者らが、その経験から得たさまざまなノウハウをもとに、資格試験対策としてだけでなくより一般的なネットワークの学習の助けとなるべく執筆した書籍です。学習する内容を淡々と記述するのではなく、簡単なものは簡潔に、難解なものについては図を使うなどの工夫をして執筆しています。
CCNAの内容は解説を読むだけでなく実際に手を動かした方が理解が深まることから、シミュレーション問題への対策も兼ねて実習を多く掲載しています。
目次
- 第1章 ネットワークの基礎
- 1.1 2進数,16進数,論理積
- 1.2 プロトコル
- 1.3 LANとWAN
- 1.4 OSI参照モデル
- 1.5 トランスポート層の機能
- 1.6 TCP/IPモデル
- 1.7 イーサネット
- 1.8 データの転送方法
- 1.9 IPアドレス
- 1.10 MACアドレス
- 1.11 基本的なネットワーク機器
- 1.12 7層モデルとアドレス・データ・機器の関係
- 1.13 パケット・フレームのデータ構造
- 1.14 カプセル化
- 1.15 トポロジ
- 演習問題
- 第2章 ケーブル
- 2.1 ケーブルと規格
- 2.2 ケーブルの種類
- 演習問題
- 第3章 ルータ
- 3.1 ルータの役割
- 3.2 ルータのインターフェイス
- 3.3 ルーティングテーブル
- 3.4 ルータを設定するための準備
- 3.5 ルータの基本設定
- 演習問題
- 第4章 スイッチ
- 4.1 スイッチの役割
- 4.2 MACアドレステーブルの学習方法
- 4.3 スイッチの転送方法
- 4.4 スイッチの基本設定
- 演習問題
- 第5章 ルーティングプロトコル
- 5.1 スタティックルーティングとダイナミックルーティング
- 5.2 ルーティングプロトコルとは
- 5.3 スタティックルーティングの設定
- 5.4 RIP
- 5.5 RIPの設定実習
- 5.6 OSPF
- 5.7 OSPFの設定
- 5.8 EIGRP
- 5.9 EIGRPの設定
- 5.10 ルートの選ばれ方
- 5.11 ルーティングテーブルにはない宛先の扱い
- 5.12 経路集約
- 演習問題
- 第6章 ARP
- 6.1 ARPとは
- 6.2 RARP
- 6.3 GARP
- 演習問題
- 第7章 CSMA/CD
- 7.1 コリジョンとは
- 7.2 ブロードキャストとは
- 7.3 コリジョンドメインとブロードキャストドメイン
- 7.4 CSMA/CDとは
- 7.5 全二重,半二重
- 演習問題
- 第8章 サブネット化
- 8.1 サブネットとは
- 8.2 サブネット化の方法
- 8.3 サブネット化とルーティングテーブル
- 8.4 分割数とサブネットマスク
- 8.5 サブネット化されたIPアドレスの特徴
- 8.6 有効アドレスと無効アドレス
- 8.7 サブネット化の注意点
- 8.8 サブネット設定
- 演習問題
- 第9章 通信の管理をするコマンド
- 9.1 ping
- 9.2 traceroute
- 9.3 CDP,LLDP
- 9.4 cdp・lldpの設定とping・tracertの実行
- 演習問題
- 第10章 アクセスリスト
- 10.1 アクセスリストとは
- 10.2 標準アクセスリスト
- 10.3 拡張アクセスリスト
- 10.4 ワイルドカードマスク
- 10.5 IPアドレスとワイルドカードマスクの特殊な書き方
- 10.6 暗黙のdeny any
- 10.7 アクセスリストの仕掛け方
- 10.8 設定上の注意
- 10.9 標準アクセスリストの設定
- 10.10 拡張アクセスリストの設定
- 10.11 名前付きアクセスリスト
- 演習問題
- 第11章 NAT,PAT
- 11.1 NATとは
- 11.2 NATの種類
- 11.3 スタティックNATの設定
- 11.4 ダイナミックNATの設定
- 11.5 PATの設定(インターフェイスを使ったPATの設定)
- 11.6 PATの設定(プールを利用した設定)
- 演習問題
- 第12章 DHCP
- 12.1 ルータを使ったDHCPの設定
- 演習問題
- 第13章 VLAN
- 13.1 VLANとは
- 13.2 VLANの設定
- 13.3 トランクとタグ付け
- 13.4 トランクを使ったVLANの設定
- 13.5 デフォルトVLAN
- 13.6 ネイティブVLAN
- 13.7 Voice VLAN
- 13.8 VTP
- 13.9 VTPの設定
- 13.10 VLAN間ルーティングの設定
- 13.11 サブインターフェイス
- 演習問題
- 第14章 スパニングツリープロトコル
- 14.1 冗長構成の問題点
- 14.2 スパニングツリープロトコル
- 演習問題
- 第15章 ポートセキュリティ
- 15.1 ポートセキュリティとは
- 15.2 ポートセキュリティの設定
- 演習問題
- 第16章 VLSM
- 16.1 FLSM(サブネット化)の問題点
- 16.2 VLSM
- 16.3 CIDR
- 16.4 アドレス設計の実例
- 演習問題
- 第17章 WAN機器
- 17.1 基本的なWAN機器
- 17.2 HDLC
- 17.3 PPP
- 演習問題
- 第18章 IPv6
- 18.1 IPv6とは
- 18.2 IPv6の省略表記
- 18.3 IPv6の特別なアドレス
- 18.4 IPv6トンネリング
- 18.5 IPv6アドレスの設定
- 演習問題
- 第19章 EtherChannel
- 19.1 EtherChannelとは
- 19.2 EtherChannelの設定
- 19.3 L3 EtherChannelの設定
- 第20章 無線LAN
- 20.1 無線LANとは
- 20.2 無線LANの方式
- 20.3 無線LANの暗号化方式
- 20.4 無線LANの機器とモード
- 演習問題
- 第21章 HSRP,VRRP
- 21.1 HSRP
- 21.2 HSRPの設定の方法
- 21.3 HSRPによるルーティングの冗長化設定
- 21.4 HSRPグループを利用した負荷分散設定
- 21.5 VRRP
- 21.6 VRRPの設定の方法
- 21.7 VRRPによるルーティングの冗長化設定
- 第22章 IPサービス
- 22.1 NTP
- 22.2 SNMP
- 22.3 syslog
- 22.4 FTP/TFTP
- 第23章 ルータ・スイッチのセキュリティ
- 23.1 ルータ・スイッチのパスワードの設定
- 23.2 パスワードリカバリ
- 23.3 FirewallとIDS,IPS
- 23.4 VPN
- 23.5 AAA
正誤表
[2024-11-18更新]本書の内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。