詳説 Node.js
API リファレンスと用例
著者 | 豊沢 聡 |
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判型 | B5変型、544頁 |
ISBN | 978-4-87783-489-0 |
価格 | 本体4,800円 |
発行日 | 2020年7月10日(初版 第1刷発行) |
備考 | 学習に使えるサンプルファイルをダウンロードサービスで提供。 |
本書について
本書は、Node.jsの主要なAPIについて用例を加えて解説したものです。
通常のJavaScript処理に加え、Node.jsには独立したエンジンとして利用できるように各種の機能が加わっています。スクリプトファイルを読みこむ、コマンドラインオプションから動作を変更する、出力をコンソールに書きだすなどがその一例です。OSやプロセスとのインタフェース、ファイルI/O、ソケット、マルチスレッド・マルチプロセスなどOSのシステムコールから扱う機能が備わっているので、システム関連のプログラミングもできます。アプリケーション層プロトコル、暗号化、圧縮解凍などのライブラリも充実しており、複雑な処理もほんの数行で書けます。言語的にはJavaScriptでも、オリジナルにはない機能で拡張された環境がNode.js APIです。
Node.js APIは機能別に約50個のモジュールに分かれており、本書ではこのうちのおおよそ半分、よく利用されるものを扱います。
本書は、バックエンドあるいはシステムアーキテクチャ全体を視野に入れたエンジニアをめざすフロントエンド開発者を主な読者と想定しています。JavaScriptの基本言語機能はおおむね理解しているとして話を進めます。また、Node.jsはコンソール指向の環境です。Unixならbashなどのシェル、Windowsならコマンドプロンプト(cmd.exe)あるいはPowerShellのベーシックな使いかたをマスターしていると想定しています。
目次
- 第1章 REPL、コマンドラインオプション、モジュール
- 1.1 REPL
- 1.2 コマンドラインオプション
- 1.3 モジュール
- 1.4 まとめ
- 第2章 OS、プロセス、標準入出力、コンソール
- 2.1 OS
- 2.2 プロセス
- 2.3 標準入出力
- 2.4 コンソール
- 2.5 まとめ
- 第3章 バッファ、パス、ファイルシステム
- 3.1 バッファ
- 3.2 ファイルパス
- 3.3 ファイルシステム
- 3.4 非同期処理の同期的処理(JavaScript)
- 3.5 まとめ
- 第4章 HTTP
- 4.1 HTTPプロトコル
- 4.2 定数
- 4.3 HTTP get
- 4.4 HTTP request
- 4.5 HTTPサーバ
- 4.6 URL
- 4.7 まとめ
- 第5章 エラー、タイマー、イベント、ユーティリティ
- 5.1 エラー
- 5.2 タイマーとイベントループ
- 5.3 イベント
- 5.4 ユーティリティ
- 5.5 まとめ
- 第6章 DNS、Net、UDP
- 6.1 DNS
- 6.2 TCPソケット
- 6.3 Unixドメインソケット
- 6.4 UDP
- 6.5 まとめ
- 第7章 マルチスレッド、マルチプロセス
- 7.1 子プロセス
- 7.2 クラスタ
- 7.3 マルチスレッド
- 7.4 性能
- 7.5 まとめ
- 付録 ツール
- A.1 Node.js
- A.2 curl
- A.3 OpenSSL
- A.4 VMware Workstation Player
- A.5 Wireshark