OpenMP基本と実践
メニーコアCPU時代の並列プログラミング手法
著者 | 北山 洋幸 |
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判型 | B5変型判、512頁 |
ISBN | 978-4-87783-449-4 |
価格 | 本体 6,000円 |
発行日 | 2018年11月1日(初版第1刷) |
備考 | ダウンロードサービス:学習に使えるサンプルファイル |
本書について
本書は、プラットフォームや開発環境に依存しない並列プログラミング規格である、OpenMPの解説書です。OpenMPは、さまざまなレベルの並列化に対応するだけでなく、ほかの並列化手法よりも導入への敷居が低いので、並列プログラミングの入門にうってつけです。
本書では、まずOpenMPの概要を解説し、中盤でOpenMPのリファレンス、後半でOpenMPを使用したプログラミングの具体例ならびにOpenMPに関する留意点などを解説します。simd構文やtarget構文についても解説し、ヘテロジニアスな構成への対応やベクトル化もカバーしています。
目次
- 第1章 OpenMP概論
- 1-1 逐次処理プログラムと並列処理プログラム
- 1-2 並列化の分類
- 1-3 なぜ並列化するか
- 1-4 並列化のアキレス腱
- 第2章 はじめてのプログラム
- 2-1 「hello openMP!」プログラム
- 2-2 並列化数を明示的に指定
- 2-3 ループを並列化
- 2-4 セクションで並列化
- 2-5 指示文
- 2-6 条件コンパイル
- 2-7 スレッドとの比較
- 2-8 まとめ
- 第3章 共有変数とプライベート変数
- 3-1 共有変数
- 3-2 プライベート変数
- 3-3 ループのインデックス
- 第4章 簡単な具体例
- 4-1 1次元配列に係数を乗ずる
- 4-2 1次元配列同士の乗算
- 4-3 1次元配列同士の乗算(オフロード)
- 4-4 1次元配列同士の乗算(OpenMP以外の手法で並列化)
- 4-5 ライプニッツの公式
- 4-6 行列の加算
- 4-7 行列の積
- 第5章 指示文と実行時ライブラリ
- 5-1 指示文
- 5-2 simd関連の構文
- 5-3 target関連の構文
- 5-4 指示句
- 5-5 実行時ライブラリ
- 5-6 環境変数
- 第6章 1次元配列の処理—音響処理
- 6-1 1次元データの偶数番の値をクリア
- 6-2 1次元データの加工(ステレオをモノラル化)
- 6-3 1次元データの加工(カラオケ化)
- 6-4 単純移動平均
- 6-5 積和でフィルタ
- 第7章 2次元の具体例
- 7-1 2次元行列生成
- 7-2 ネガティブ
- 7-3 フィルタ
- 7-4 幾何変換
- 第8章 同期・非同期・性能改善
- 8-1 性能改善
- 8-2 非同期処理
- 8-3 同期処理
- 第9章 OpenMPの罠
- 9-1 並列化困難なコード
- 9-2 犯しやすい間違い
- 付録
- 付録A WAVユーティリティーズ
- 付録B Bitmapユーティリティーズ
- 付録C Visual Studioのインストールと環境設定
- 付録D g++/gccの環境
- 付録E PGIコンパイラのOpenMP環境
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