three.jsによるHTML5 3Dグラフィックス[改訂版]上
著者 | 遠藤 理平 |
---|---|
判型 | B5変型、432頁 |
ISBN | 978-4-87783-323-7 |
価格 | 本体 4,200円 |
発行日 | 2016年7月10日 初版第1刷発行 |
備考 | ダウンロードサービス:学習に使えるサンプルファイル |
「three.jsによる HTML5 3Dグラフィックス[改訂版]下」のページ
本書について
HTML5の登場により、ウェブブラウザーとテキストエディター以外に特殊な環境を必要とせず、ネイティブアプリケーションに迫る高性能で高品質な3Dグラフィックスを実装できる時代が到来しました。これを可能としたのが、HTML5で初めて登場したWebGLという新しい規格です。しかしながら、WebGLは性能が高い分だけ難解で敷居も高いと言われており、もっと簡単にWebGLを利用できるライブラリが待ち望まれていました。そこに登場したのがthree.jsです。本書は、HTML5で3Dグラフィックスを実現するthree.jsの使い方を、コンピューターグラフィックス未経験者でも理解できる手順で、豊富なサンプルを用いて実践的に学んでいくことを目的としています。
three.jsは、WebGLだけでなくCanvas 2D
ContextやSVG、CSS3といったHTML5で利用できるグラフィックス要素を統一的に取り扱うことができるライブラリとして、デファクトスタンダードとしての地位を確立してきました。また、近年注目を集めている仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といった、さまざまなセンサーとの組み合わせによる3次元グラフィックスの新たな利用方法にも対応していることから、今後ますます利用機会が増えていくことでしょう。
本書は、2013年6月に出版した『three.jsによるHTML5 3Dグラフィックス 上』の改訂版として、すべてのプログラムソースを最新のリビジョン75で動作するように修正し、さらに新しく登場したクラスの紹介など、大幅な加筆を行いました。
目次
- 第1章 HTML5グラフィックス
- 1.1 HTMLとグラフィックス
- 1.2 HTML5文書の基本形
- 1.3 動的な三角形の描画(DHTML)
- 1.4 Canvas 2D Contextによる三角形の描画
- 1.5 WebGL Contextによる三角形の描画
- 1.6 SVGによる三角形の描画
- 1.7 canvas要素に描画されたグラフィックスの画像として保存する方法
- 第2章 three.jsの基礎
- 2.1 three.jsの準備
- 2.2 three.jsの基本形
- 2.3 レンダラーオブジェクトとシーンオブジェクト
- 2.4 軸オブジェクトと矢印オブジェクト
- 2.5 透視投影カメラと正投影カメラ
- 第3章 3次元オブジェクトの描画
- 3.1 直方体オブジェクトの描画方法
- 3.2 さまざまな形状オブジェクト
- 3.3 材質オブジェクトの基底クラス
- 3.4 形状オブジェクトの基底クラス
- 3.5 点オブジェクト
- 3.6 線オブジェクト
- 3.7 三角形オブジェクト
- 3.8 その他のオブジェクト
- 3.9 形状オブジェクト可視化用補助クラス
- 第4章 3次元オブジェクトの制御
- 4.1 さまざまな数学クラス
- 4.2 移動・回転・拡大
- 4.3 three.jsによるアニメーション
- 4.4 マウスによるカメラ操作
- 4.5 マウスによるオブジェクト操作
- 4.6 光線による3次元オブジェクト情報の取得と操作
- 第5章 シェーディング
- 5.1 シェーディングの基本
- 5.2 平行光源オブジェクトの準備
- 5.3 反射材質オブジェクトの準備
- 5.4 法線の設定
- 第6章 ライティング
- 6.1 点光源
- 6.2 スポットライト光源
- 6.3 環境光源
- 6.4 半球光源オブジェクト
- 第7章 シャドーイング
- 7.1 シャドーイングの実装方法
- 7.2 シャドーイング関連パラメーター
- 7.3 スポットライト光源と点光源によるシャドーイング
- 7.4 シャドーマップの可視化方法
- 第8章 さまざまなレンダリング
- 8.1 SVGレンダリング
- 8.2 ソフトウェアレンダリング
- 8.3 CSS2Dレンダリング
- 8.4 CSS3Dレンダリング
- 8.5 CSS3Dステレオレンダリング
- 8.6 レイトレーシングレンダリング