帳簿をつけるのは大変なことです。個人経営の事業主でも手書き業務は今や珍しくなっているかもしれません。小規模な経理事務なら経理システムを導入しないで、Excelを使うことも多いのではないでしょうか。しかし、Excelをそのままで使っても、望みの帳票を仕上げるための労力はかなりのものですね。そこで、ひと工夫を提案。
ある経理の方が、Excelで仕訳データを入力してピボットテーブルで集計している姿を見て、もっと自動化して簡単な作業にできるはず! とモノグサな私は考えました。うまいことに経理の知識もシステム設計の経験もあります。「数値だけを入力する」「誰でも簡単に使えるようにする」を目標に作ったアプリケーションが「プチ経理」です。
「プチ経理」は、仕訳を行うだけで元帳・貸借対照表・損益計算書の帳票が出力できるように設計してあります。
お使いになれば「なるほど、これは便利! 簡単!」と感じていただけるはず、と自負しています。
また、本書は簿記の基本的な部分も習得しながらパソコン基礎をも学べるように工夫しました。簿記を学びはじめた方は、実務を体験しながら学習でき、理解が深まると思います。