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C#
グラフィックス&イメージプログラミング

2017年6月10日 初版第1刷発行

本書について

 C#は非常に強力な言語です。様々な機能が用意されていますが、ほかの機能と同様に、グラフィックスやイメージ処理も簡単に記述できます。本書ではグラフィックスやイメージ処理の基礎、フィルタ処理、輝度変換、座標変換、そしてアプリケーションの開発まで行います。本書を理解すると、オープンソースなどを利用していたアプリケーションを、C#の機能だけで実現することも可能です。例えば、OpenCVなどを利用していたアプリケーションを、C#のみで記述することもできます。もちろん、オープンソースが提供している機能は強力なため、すべてをカバーするのは困難ですが、基本的な処理や比較的簡単な処理はC#のみで実現できるでしょう。その際に問題となる性能についても言及します。画像やグラフィックスを扱うとCPUに多大な負荷をかけてしまい、GUIがフリーズする場合もあります。そのようなケースに対応するためTPL(Task Parallel Library)や非同期処理にも若干のページを割きました。最後の章は、いくつかの有益なアプリケーションの開発も行います。

 プログラミング言語を習得するとき、グラフィックスや画像処理などのようにビジュアルなプログラミングを選択すると、楽しく言語の学習を行うことができます。概して退屈になりがちなC#や.NET Frameworkの修得を楽しく行うのに、本書の選択した題材を利用するのは悪くないと思います。

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