Scalaテキスト
基本文法編
- 著者 池田 成樹
- 判型 A5判、192頁
- 本体価格 2,400円
- ISBN 978-4-87783-384-8
2015年11月10日 初版第1刷発行
本書について
本書は決してScala言語に関して網羅した本ではありません。むしろ簡易にScalaの文法について、まず最初の理解を得る、ということを念頭に置いています。実際、関数型言語のプロパーの方からすれば物足りないと思います。プログラミングの経験としてはJavaやRuby、そしてC++やC#などのオブジェクト指向言語に関しては経験があることを前提にしていることをご承知おきください。
本書の内容はNPO法人JASIPAにおける活動の一環で、Scalaの入門セミナーの開催の機会を得たことと、手作りのテキストでScala言語講座を実施した経験が下敷きとなっています。
目 次
- 第0章 Scalaって何だろう
- 0.1 Scalaとは
- 0.2 言語としての特徴
- 0.3 Scalaの利点
- 第1章 Scalaのインストールとプログラムの実行方法
- 1.1 Scalaのインストール
- 1.2 Scalaソースコードの実行方法
- 第2章 基本的な文法と構文
- 2.1 基本的なデータ型
- 2.2 変数の宣言
- 2.3 文の改行
- 2.4 各種のリテラル
- 2.5 コメント
- 2.6 タプル
- 2.7 制御構造
- 2.8 関数(メソッド)の定義と呼び出し
- 2.9 演算子
- 2.10 例外処理
- 2.11 クラス
- 2.12 パッケージとインポート
- 第3章 関数詳説
- 3.1 関数リテラル
- 3.2 プレースホルダー構文
- 3.3 メソッド
- 3.4 引数に関数リテラルを渡すメソッド
- 3.5 結果値として関数リテラルを返すメソッド
- 3.6 クロージャー
- 3.7 ネストしたメソッド(ローカルメソッド)
- 3.8 メソッドから関数(オブジェクト)への変換
- 3.9 関数の部分適用
- 3.10 引数を取る関数を結果値とする関数
- 3.11 関数のカリー化
- 3.12 独自の制御構造の作成
- 3.13 関数の名前渡しパラメーター
- 3.14 遅延評価val値
- 第4章 パターンマッチ
- 4.1 Option[T]型
- 4.2 match式
- 4.3 変数によるマッチ
- 4.4 型によるマッチ
- 4.5 ケースクラスによるマッチ
- 4.6 Arrayによるマッチ
- 4.7 Listによるマッチ
- 4.8 タプルによるマッチ
- 4.9 パターンガード
- 4.10 シールドクラス
- 4.11 ネストしたケースクラスのマッチ
- 4.12 部分関数(partial function)
- 第5章 トレイト
- 5.1 トレイトの概要
- 5.2 トレイトのミックスイン
- 5.3 複数のトレイトのミックスイン
- 5.4 継承したトレイトのメソッドのオーバーライド
- 5.5 複数のトレイトをミックスインする順序による違い
- 5.6 継承元であるトレイトのメソッドを指定して呼び出す
- 5.7 トレイトの抽象フィールドの初期化タイミング
- 第6章 コレクションによる弾力的なデータ構造
- 6.1 Scalaコレクション概略
- 6.2 Listの活用
- 6.3 Mapの概要
- 第7章 暗黙の型変換
- 7.1 暗黙の型変換を行うメソッド
- 7.2 暗黙の型変換を行うクラス
- 7.3 暗黙の引数
- 第8章 型パラメーター(ジェネリクス)
- 8.1 ジェネリックに値を扱う
- 8.2 ジェネリックな関数
- 8.3 ジェネリックなクラス