HTML5/WebSocket/WebRTCによる
TypeScriptネットワークプログラミング
- 著者 松田 晃一
- 判型 B5変型判、328頁
- 本体価格 3,400円
- ISBN 978-4-87783-354-1
2015年1月10日 初版第1刷発行
本書について
本書は、HTML5のネットワーク機能WebSocketとオブジェクト指向プログラミング言語TypeScriptを用いたネットワークプログラミングを初心者向けに説明したものです。
TypeScriptは一言でいうと、JavaScriptを書きやすくして言語の性質上ゆるかった部分の厳密さを増した言語です。技術的にはJavaScriptにデータ型とクラスを導入してオブジェクト指向化したものという認識でよいでしょう。
WebSocketは、コンピュータネットワーク用の通信規格の1つで、みなさんの身近なところではブラウザにその機能が実装されています。WebSocketを用いることで、ブラウザ上のプログラムから他のコンピュータで動くプログラムとデータのやり取りができるようになります。
本書は上記の2つの技術をもとに8つの章から構成されています。基本的な内容からステップバイステップで進めるので、ネットワークプログラミングに慣れていない方でも読み進めていくことができるようになっています。
目 次
- 第0章 環境整備
- 0.1 Node.jsのインストール
- 0.2 モジュール
- 0.3 まとめ
- 第1章 ネットワークプログラミングをはじめよう
- 1.1 TypeScriptとは
- 1.2 TypeScriptの必要性
- 1.3 開発環境
- 1.4 ネットワークモデル
- 1.5 ネットワーク通信の基礎
- 1.6 Webにおける通信方法
- 1.7 Node.jsとは
- 1.8 まとめ
- 第2章 TypeScript入門
- 2.1 TypeScriptは何をしてくれるのか?
- 2.2 型を指定する
- 2.3 基本となる型
- 2.4 関数
- 2.5 新しい型を定義する
- 2.6 クラス
- 2.7 名前空間
- 2.8 外部ファイルを参照する
- 2.9 TypeScriptで注意する点
- 2.10 まとめ
- 第3章 TypeScriptでWebアプリを作る
- 3.1 ジャイロセンサ
- 3.2 センサの値を修正して表示する
- 3.3 Webサーバ
- 3.4 UFOゲームの作成
- 3.5 まとめ
- 第4章 ブラウザの通信機能
- 4.1 WebSocketによる通信
- 4.2 アプリケーション間通信とは何か?
- 4.3 WebSocket機能
- 4.4 Socket.IO
- 4.5 WSServerモジュールとWSClientモジュール
- 4.6 まとめ
- 第5章 クライアントサーバモデル
- 5.1 チャットアプリケーション
- 5.2 ハンドル名を使えるようにする
- 5.3 ハンドル名をチェックする
- 5.4 プライベートメッセージを送信できるようにする
- 5.5 まとめ
- 第6章 チャットを拡張する
- 6.1 画像付きメッセージを送れるようにする
- 6.2 ボットを追加する
- 6.3 データベースに保存する
- 6.4 Twitterを表示する
- 6.5 まとめ
- 第7章 P2Pモデル
- 7.1 WebRTCとは
- 7.2 WebRTCを使用する
- 7.3 PeerJSとは何か?
- 7.4 チャットアプリケーション
- 7.5 ファイル転送機能付きチャット
- 7.6 ビデオチャット
- 7.7 NAT越え問題
- 7.8 まとめ
- 第8章 WSモジュール
- 8.1 WSClientモジュール
- 8.2 WSServerモジュール
- 8.3 まとめ
- 付 録
- 付録A Visual Studio Express 2013 for Webのインストール
- 付録B MySQLのインストールと起動
- 付録C Twitter APIキーの取得