LibreOffice/OpenOffice.org
Basicハンドブック
- 著者 日向俊二
- 判型 B5変型判、248頁
- 本体価格 2,800円
- ISBN 978-4-87783-335-0
2014年3月10日 初版第1刷発行
本書について
Apache OpenOfficeとLibreOfficeは、誰でもが自由に使うことができるオープンソースのオフィススイート(office suite)です。どちらにも、Basic に似たプログラミング言語で、同等のBasicが搭載されています。本書では、これらのオフィススイートのBasicをまとめてオフィスBasicと呼びます。
本書では、第1部でオフィスBasicの基本的な重要事項を解説し、第2部ではシンプルなリファレンスとして活用できるようにオフィスBasicの要素を簡潔にまとめて掲載します。第1部は時間があるときに目を通しておくと、オフィスBasicでできることを知ることができます。また、第2 部はリファレンスとしていつも本書を手元に置いて、必要に応じて必要な個所を見るという使い方もできます。
本書はさまざまな層の人々に役立つでしょう。オフィスBasicの全体像を把握したい初心者、Microsoftのオフィス製品のBasicをこれまで使っていた開発者、そして、既存のマクロやマクロの記録機能で作成したマクロを使っているけれど、背後でなにが行われているか知りたい人、あるいは、より高度な問題に取り組みたいユーザーにとって役立ちます。
本書を活用してより素晴らしいプログラムを開発してください。
目 次
第1部 オフィスBasicの基礎
- 第1章 オープンなオフィスとBasicの概要
- 1.1 概要
- 1.2 オフィスBasic
- 1.3 オフィスBasic の利用
- 第2章 オフィスBasic 入門
- 2.1 オフィスBasic の第一歩
- 2.2 マクロの記録と編集
- 2.3 表計算ドキュメントのマクロ
- 第3章 プログラミング言語Basic
- 3.1 基本要素
- 3.2 変数
- 3.3 データ型
- 3.4 リテラル
- 3.5 配列
- 3.6 変数の有効範囲と寿命
- 3.7 演算子
- 3.8 制御構文
- 3.9 手続きと関数
- 第4章 実行時ライブラリ
- 4.1 オフィスBasicの実行時ライブラリ
- 4.2 画面入出力関数
- 4.3 値の変換
- 4.4 数値の関数
- 4.5 文字と文字列関数
- 4.6 日付および時刻
- 4.7 ファイル入出力
- 4.8 その他の関数
- 第5章 オフィスBasicのAPI
- 5.1 UNO の概要
- 5.2 UNO サービスの例
- 5.3 オブジェクトの属性とメソッド
- 第6章 共通するドキュメントの操作
- 6.1 ドキュメントのオープン
- 6.2 ドキュメントの操作
- 第7章 文書ドキュメント:Writer
- 7.1 文書ドキュメントの概要
- 7.2 基本的なオブジェクト
- 7.3 段落の操作
- 7.4 テキスト以外のオブジェクトの操作
- 第8章 表計算ドキュメント:Calc
- 8.1 表計算ドキュメントの概要
- 8.2 シートの操作
- 8.3 セルの操作
- 8.4 データの入力
- 第9章 図形描画ドキュメント:Draw
- 9.1 図形描画ドキュメントの概要
- 9.2 ページの操作
- 9.3 描画オブジェクトの操作
- 9.4 プレゼンテーションドキュメント:Impress
- 第10章 その他の話題
- 10.1 データベース:Base
- 10.2 GUI コンポーネント
- 10.3 フォーム
- 10.4 デバッグ
第2部 オフィスBasicリファレンス
- オフィスBasicリファレンス
- 付録A トラブルシューティング