Javaで始める
OpenCVプログラミング
- 著者 北山洋幸
- 判型 B5変型判、240頁
- 本体価格 3,400円
- ISBN 978-4-87783-329-9
2013年10月10日 初版第1刷発行
本書について
OpenCV(Open Source Computer Vision Library)は、膨大な関数を用意した画像処理ライブラリ集です。一般的な二次元の画像処理、ヒストグラム処理、テンプレートマッチング、オプティカルフロー、およびオブジェクト認識など多様なアプリケーションを開発できる関数群を用意しています。OpenCV を利用すると、数行のコードを記述するだけで簡単な画像処理プログラムを開発できます。このような環境は単にOpenCVだけがもたらしてくれたわけではなく、ハードウェアやオペレーティングシステムの進歩と相まって提供されています。
OpenCVは当初、C/C++言語用に用意されていました。しかし、今ではいろいろな言語から利用できる環境が用意されています。本書は、OpenCVが用意しているJava 用のライブラリを使用し、JavaからOpenCVを利用する方法を紹介します。
JavaからOpenCVを利用できると、OpenCVを利用する機会は飛躍的に多くなると期待できます。本書がJavaプログラミングの幅を広げるのに貢献できることを期待します。
目 次
- 第1章 JDKを始める
- 1.1 JDKのダウンロードとインストール
- 1.2 JDKではじめてのプログラミング
- 1.3 JDKの環境設定
- 第2章 OpenCVを始める
- 2.1 OpenCVのダウンロードとインストール
- 2.2 JDKではじめてのOpenCVプログラム開発
- 2.3 OpenCVの環境設定
- 2.4 JDKとOpenCVで画像処理入門
- 第3章 Eclipseを始める
- 3.1 Eclipse概要
- 3.2 Eclipseのダウンロードとインストール
- 3.3 Eclipseを日本語化
- 3.4 Eclipseでプログラム開発
- 3.5 EclipseとOpenCVで画像処理入門
- 第4章 グラフィックス
- 4.1 プロジェクト作成
- 4.2 円を描く
- 4.3 画像の上に線を引
- 4.4 画像の上に円を描く
- 4.5 メソッドの説明
- 第5章 アフィン変換
- 5.1 フリップ
- 5.2 リサイズ
- 5.3 回転
- 5.4 メソッドの説明
- 第6章 色の処理など
- 6.1 グレイスケール
- 6.2 輝度平滑化
- 6.3 閾値処理(スレッショルド処理)
- 6.4 閾値処理・その2(アダプティブスレッショルド処理)
- 6.5 カラー画像の各成分を分離
- 6.6 メソッドの説明
- 第7章 フィルタ処理
- 7.1 画像反転
- 7.2 ブラー処理
- 7.3 メディアン処理
- 7.4 ガウシアン処理
- 7.5 ラプラシアン処理
- 7.6 Sobel 処理
- 7.7 Canny 処理
- 7.8 画像の膨張
- 7.9 画像の収縮
- 7.10 ボックスフィルタ処理
- 7.11 メソッドの説明
- 第8章 二つの画像合成
- 8.1 二つの画像を加算
- 8.2 二つの画像の差分
- 8.3 二つの画像をブレンド
- 8.4 二つの画像を論理和
- 8.5 メソッドの説明
- 第9章 動画処理
- 9.1 フレームサイズの表示
- 9.2 動画表示
- 9.3 MatオブジェクトをBufferedImage オブジェクトへ変換するクラス
- 9.4 グレイスケールで表示
- 9.5 輝度平滑化
- 9.6 Canny処理
- 9.7 シャッフル
- 9.8 回転
- 9.9 一部回転
- 9.10 メソッドの説明
- 第10章 オブジェクト検出
- 10.1 顔検出
- 10.2 オブジェクト検出
- 10.3 動画の顔検出
- 10.4 メソッドなどの説明