Kinect for Windows
アプリを作ろう!
- 著者 日向 俊二
- 判型 B5変型, 276頁
- 本体価格 3,000円
- ISBN 978-4-87783-299-5
2012年12月20日 初版第1刷発行
本書について
Kinectは、人間の姿や動作、音声などを認識できるデバイスです。KinectはもともとゲームマシンであるXbox 360用のセンサー「Xbox 360 Kinectセンサー」としてリリースされました。その後、Windowsマシンで使用するKinect for Windowsセンサーが発売されてKinect for Windows SDKが公開され、WindowsマシンでのKinectプログラムが実用段階を迎えました。
Kinectを使うことで、従来のようにマウスとキーボードを使うのではなく、より自然なインタフェースで操作できるアプリケーションを開発できるようになりました。これはひとつの革命といっても過言ではないでしょう。
本書ではKinectを活用するためのプログラミングの基礎について、具体的でわかりやすいサンプルを使って解説します。
本書ではプログラミング言語としてC#を使って説明します。C#はKinectプログラミングに最適な言語で、Visual StudioまたはVisual C# Expressを使うことできわめて効率の良いKinectプログラミングを実現できます。なお、本書ではC#の経験がなくても、JavaやVisual Basicのような他のオブジェクト指向のプログラミング言語での経験があれば読み進めるように配慮しています。
本書を活用してKinectプログラミングを楽しんでください。
目 次
- 第1章 Kinectの概要
- 1.1 Kinect for Windowsセンサー
- 1.2 Kinect for Windowsのソフトウェア機能
- 1.3 Kinectソフトウェア開発
- 1.4 Kinect Studio
- 第2章 Color Stream:カラー画像の取得
- 2.1 RGBカメラ
- 2.2 プログラムの概要:ColorStrm
- 2.3 プロジェクトの作成
- 2.4 フォームのデザイン
- 2.5 コード
- 2.6 応用:ColorCntrl
- 第3章 Depth Stream:距離の取得
- 3.1 デプスカメラ
- 3.2 プログラムの概要:DepthStrm
- 3.3 プロジェクトの作成
- 3.4 フォームのデザイン
- 3.5 コード
- 3.6 応用:Composite
- 第4章 Skeleton Stream:人体の認識
- 4.1 スケルトンカメラ
- 4.2 プログラムの概要:SkltnStrm
- 4.3 プロジェクトの作成
- 4.4 フォームのデザイン
- 4.5 コード
- 4.6 応用:Colorful
- 第5章 オーディオ:オーディオの取得と音声認識
- 5.1 オーディオ
- 5.2 プログラムの概要:WndCtrl
- 5.3 プロジェクトの作成
- 5.4 フォームのデザイン
- 5.5 コード
- 5.6 応用:Perverse
- 第6章 フェイストラッキング:顔の認識
- 6.1 フェイストラッキング
- 6.2 プログラムの概要:FaceSmpl
- 6.3 プロジェクトの作成
- 6.4 フォームのデザイン
- 6.5 コード
- 6.6 応用:ThreeDFace
- 第7章 ユーザーインタフェースについて
- 7.1 ユーザーインタフェースとコンピュータ
- 7.2 Human Interface Guidelines
- 7.3 ユーザーインタフェースのサンプル:HUI
- 7.4 Kinectの将来
- 付 録
- 付録A Kinect開発環境の準備
- 付録B Kinectのライブラリ
- 付録C トラブルシューティング