Processingによる
画像処理とグラフィックス
- 著者 谷尻 かおり
監修 谷尻 豊寿
- 判型 B5 変型, 312頁
- 本体価格 3,200円
- ISBN 978-4-87783-293-3
2012年7月10日 初版第1刷発行
本書について
Processingというプログラミング言語について、一言で感想を述べるとすれば、
とにかく手軽で、それでいて出来上がったプログラムを動かしたときの満足度は超一級
こんな感じでしょうか。おそらく多くの人が同じような感想を抱くと思いますが、Processingが開発された背景を知ればその理由が見えてきます。
Processingは「プログラミングを学ぶ人たちのために開発された言語」です。もちろん入門者向けのプログラミング言語はいろいろあるのですが、その中でもProcessingが際立っているのは、ダウンロードしたファイルを展開するだけで開発環境を手に入れられるという、その手軽さです。作成したプログラムを実行するのもボタンをクリックするだけです。入門者がとまどうような難しい作業は一切ありません。誰でもすぐにプログラミングをはじめられるというのが、Processingの最大の魅力です。
ほんの数行のプログラムからAndroidプログラミングまで。Processingはやりたいことを実現できる、とても便利な言語です。本書がその学習の一助となれば、とても嬉しく思います。
目 次
- 第1章 Processingを使ってみよう
- 1.1 Processingの特徴
- 1.2 Processingのインストール
- 1.3 Processingの開発環境
- 1.4 プログラムの入力から実行まで
- 1.5 setup( )とdraw( )
- 1.6 スケッチの保存
- 1.7 学習に役立つドキュメント
- 第2章 プログラミングの基礎
- 第3章 2次元グラフィックスの基本
- 3.1 図形の描画
- 3.2 文字の描画
- 3.3 図形のアニメーション表示
- 3.4 図形の一次変換
- 第4章 インタラクティブに図形を描画する
- 4.1 マウスコールバック関数
- 4.2 マウスの軌跡を描画する
- 4.3 マウスを利用して図形を描く
- 4.4 マウス位置を利用して描画プロパティを設定する
- 4.5 キーボードからの入力
- 第5章 3次元グラフィックスの基本
- 5.1 図形の描画
- 5.2 図形の陰影表示
- 5.3 テクスチャマッピング
- 第6章 画像データの扱い方
- 第7章 画像処理にチャレンジ
- 7.1 Processingの画像処理機能
- 7.2 フィルタ処理のしくみ
- 7.3 画像処理機能を作る
- 第8章 Webカメラを利用する
- 8.1 プログラム開発に必要なもの
- 8.2 カメラから入力する
- 8.3 カメラ入力した画像をファイルに出力する
- 8.4 リアルタイム画像処理にチャレンジ
- 第9章 Androidプログラミング
- 9.1 開発環境の準備
- 9.2 プログラムの開発から実行まで
- 9.3 デバイスのカメラを利用する