先輩が教えるシリーズ20
実験データ処理に使う
Excel 2010活用法
はじめて使うExcel のちょっとした入門書
- 著者 嶋貫 健司
- 判型 B5変型, 264頁
- 本体価格 2,500円
- ISBN 978-4-87783-251-3
本書について
ほとんどありとあらゆるパソコンを買ったときに付いてくるにもかかわらず、Excelはそこにあるまま忘れ去られている。コンピューターというデバイスに自然になじめるごく一部の人間だけが、住所録や蔵書目録といったリストを作成する作業に利用しているにすぎないし、よりよくなじめる人ならそのような作業にはExcelのような表計算ソフトウエアではなく、Accessのようなデータベースソフトウエアを利用するだろう。
本気で理工学のデータ処理を行わなければならない場合はMATLABのような数値解析ソフトウエアを使うべきである。流体力学や構造力学などの特別な状況にはそれ専用の機能を持った数値解析ソフトウエアもある。
そのようなソフトウエアは残念ながら自分で購入してインストールしなければならない。Excelはもともと入っているし、専用のソフトウエアでなくとも十分事足りてしまう状況の方が多いのだ。そんなわけで、本書では理工系のデータ処理をするためのExcelのはじっこの部分について解説する。
目 次
- 第1章 理系のExcel
- 1.1 Excelというソフトウエアのこと
- 1.2 Excelのオプションを変更する
- 1.3 Excelの基本操作
- 1.4 ブックの保存
- 第2章 データを集計する機能
- 2.1 実験データを表にする場合のセオリー
- 2.2 表を見やすくする工夫
- 2.3 表の入力と整形
- 2.4 文字の配置とユーザー定義の表示形式
- 2.5 削除
- 第3章 ワークシート上の計算式
- 3.1 式の基本
- 3.2 式中のセルの参照
- 3.3 式を複製する方法
- 3.4 関数
- 3.5 最小二乗法
- 第4章 グラフの活用法
- 4.1 グラフ作成のセオリー
- 4.2 見やすいグラフの作成方法
- 4.3 近似直線
- 第5章 表とグラフの印刷
- 5.1 印刷をする前に
- 5.2 範囲を指定して印刷する
- 5.3 Wordに取り込んで印刷する