OpenCVで始める
簡単動画プログラミング
- 著者 北山 洋幸
- 判型 B5変型判、280頁/CD-ROM付属
- 本体価格 3,200円
- ISBN 978-4-87783-241-4
 
本書について
動画を処理するプログラムの開発は容易ではありません。ところが、OpenCVを用いると、20行程度のコードを記述するだけで、単純な動画処理プログラムを開発できます。本書は、これまで動画プログラミングに縁のなかった人や、動画処理プログラミングに二の足を踏んでいた人へ、動画処理プログラム開発の道案内を行います
Windowsで動画プログラミングを行うとなると、DirectXを使用することが多いでしょう。確かにDirectXは、高速で、かつ細かな制御を実現できます。しかし、OpenCVを使用する場合に比べ、数倍の労力を要求されます。また、DirectXは、Windowsに依存した環境のため、ソースコードのポータビリティが失われます。
このような背景から、OpenCVを用いた動画処理プログラミングを紹介することとしました。ごく簡単に動画プログラミングを行いたい人は、OpenCVを使用すると、簡単に動画処理プログラムを開発できます。是非、本書を参考に、動画処理プログラミングの世界へ踏み出してください。
対象読者
・動画プログラミング入門者
・OpenCVの概略を知りたい人
・フィルタプログラミング入門者
目 次
- 第1章 はじめに
- 1-1	ライセンス
- 1-2	本書の使用にあたって
- 1-3	用語
- 1-4	OpenCV 2.0のインストール
 
- 第2章 表示とキャプチャ
- 2-1	動画表示
- 2-2	動画をファイルへキャプチャ
- 2-3	動画を1フレーム単位でディスクへ保存
 
- 第3章 リアルタイム変形
- 3-1	フリップ
- 3-2	一部をフリップ
- 3-3	シャッフル
- 3-4	動画の回転
- 3-5	動画の一部回転
 
- 第4章 色処理 
- 4-1	グレイスケール変換
- 4-2	閾値処理(スレッショルド処理)
- 4-3	色の分離
- 4-4	ヒストグラムをリアルタイム表示
- 4-5	輝度平滑化
 
- 第5章 リアルタイムフィルタ処理 
- 5-1	リアルタイムmedianフィルタ
- 5-2	リアルタイムsobelフィルタ
- 5-3	リアルタイムラプラシアンフィルタ
- 5-4	リアルタイムCannyフィルタ
- 5-5	リアルタイムsmoothフィルタ
 
- 第6章 情報表示
- 6-1	カメラ解像度検査
- 6-2	カメラ解像度変更
- 6-3	接続カメラ台数の検査
- 6-4	動画ファイルの情報表示
 
- 第7章 動画ファイル操作
- 7-1	動画ファイルの一部抽出
- 7-2	分割数を指定した動画ファイルの分割
- 7-3	フレーム数を指定した動画ファイルの分割
- 7-4	逆再生
- 7-5	残像
 
- 第8章 二つの動画合成 
- 8-1	二つの動画ファイルを連結
- 8-2	二つの動画ファイルの差分
- 8-3	二つの動画ファイルをブレンド
- 8-4	二つの動画ファイルを交互に表示
 
- 第9章 応用 
- 9-1	複数カメラの同時表示
- 9-2	再生速度を変更
- 9-3	フレーム間の差分抽出
- 9-4	静止画から動画を生成
- 9-5	インターレースノイズ除去
- 9-6	立体表示