LaTeXの精義
フリーの文書作成ツールを使って論文を書く
- 著者 豊沢 聡
- 判型 B5変型, 400頁, CD-ROM付属
- 本体価格 3,000円
- ISBN 978-4-87783-230-8
本書について
LaTeX は、Microsoft Word など一般的に利用されるワードプロセッサとはかなり趣を異にする文書作成アプリケーションです。 ワードプロセッサでは、入力された文字すべてが文書のテキストになります。文字の見栄えやレイアウトの変更はメニューやツールボックスなどから行なわれ、操作結果は画面上に即座に反映されます。それに対してLaTeX では、字面やレイアウトの指示を目に見えるコマンドの形で文書中に埋め込みます。その時点では、そのコマンドによる操作の結果は見ることができません。タグを埋め込みながらWeb ページを記述するのと同じ要領です。
LaTeX を使う利点はどのようなところにあるのでしょうか。
仕上がりの美しさ
章節番号や図表番号のつけ替えが容易である
論文誌で標準的に用いられている
コメントが書き込める
マルチプラットフォームに対応している
昔の文書も読める
フリーである
どれか1 つでも自分の状況にあった項目があれば、労力をかけてLaTeX を学ぶメリットがあります。特に、今後投稿論文や学士、修士、博士論文を執筆する予定があれば、知っておいて損はありません。
目 次
- 第I部 基礎編
- 第1章 手始めは簡単なものから
- 第2章 LaTeXのルール
- 第3章 文書のレイアウト
- 第4章 タイポグラフィ
- 第5章 段落の調整
- 第6章 箇条書き
- 第7章 表の作成
- 第8章 図の挿入
- 第9章 数式
- 第10章 相互参照と参考文献
- 第II部 デザイン編
- 第11章 スタイルの変更
- 第12章 ボックス
- 第13章 もっとフォントを
- 第14章 スペースと改行の調整
- 第15章 番号の変更
- 第16章 箇条書きの調整
- 第17章 図表のいろいろな技
- 第18章 ページのデザイン
- 付録
- A LaTeXのインストール
- B Windowsコマンドプロンプト
- C LaTeXエラーリスト
- D 参考資料