すぐに使える実例で学ぶ
LINQ実践サンプル集
ASP .NET 3.5対応
- 著者 PROJECT KySS/薬師寺国安、薬師寺聖
- 判型 B5変型判、496頁
- 本体価格 3,990円
- CD-ROM付き
- ISBN 978-4-87783-200-1
本書について
LINQ(Language-Integrated Query、統合言語クエリ)は、2007年12月リリースされたVisual Studio 2008日本語版からサポートされた、Microsoft .NET Framework 3.5上で利用できる、データ処理のためのクエリ言語です。
LINQクエリの基本コーディングパターンは、異なるデータ形式に対しても共通しています。RDB(LINQ to SQL)、XML(LINQ to XML)、Object(LINQ to Object)に対して、ほぼ同じクエリ処理を記述することができます。
その構文はSQL文に似ているので、RDB技術者には馴染みやすく、習得の暁にはXMLデータ処理にも取り組みやすくなります。一方、XML技術者にとっては、LINQ to XMLを習得することによって、RDBのデータ処理に取り組みやすくなるという利点があります。RDBとXMLを連携させた汎用的な設計にも期待が持てるようになるでしょう。
LINQの構文は比較的平易であり、理解しやすいものです。しかし、いざアプリケーション開発に利用するとなれば、.NETプログラミングの中でLINQを使うノウハウが必要になります。ノウハウを身につけるには時間がかかりますが、実務には納期があります。
本書は、そのような、今すぐにLINQの使い方を知る必要がある実務者のためのサンプル集です。目次をたどり、目的の処理のページを開けば、すぐに使えるコードが掲載されています。
目 次
- 第1章 Visual Studio 2008およびVisual Web Developer 2008 Express Editionを使う前に
- 1-1 開発/動作環境の整備
- 1-2 Visual Studio 2008の新しい機能
- 1-3 本書収録のCD-ROMの使い方
- 1-4 Windowsホスティングサービス
- 第2章 LINQを使った.NETプログラミングの基本〜LINQ実践サンプル集を試す前の予備知識〜
- 2-1 新規Webサイトのプロジェクトの構成
- 2-2 XMLファイル(使用するデータ)の追加と新しいフォルダの作成方法
- 2-3 XMLの基本
- 2-4 LINQの構文
- 2-5 本書で扱っているデータ
- 第3章 GridViewコントロールでのLINQクエリの処理
- 3-1 GridViewコントロールにLINQで抽出したデータをバインドする(ページングなし)
- 3-2 GridViewコントロールにLINQで抽出したデータをバインドする(ページング付き)
- 3-3 GridViewコントロールにLINQで抽出したデータをバインドして編集する
- 3-4 GridViewコントロールにLINQで抽出したデータをバインドし、編集/削除する(Join句使用)
- 3-5 GridViewコントロールにLINQで抽出したデータをバインドしてFormViewで編集する
- 3-6 GridViewコントロールにLINQで抽出したデータをバインドして編集、削除する(XmlDataSource使用)
- 3-7 GridViewコントロールにLINQで抽出したデータをバインドして数量と価格の合計を出す(Sum演算子使用)
- 3-8 ListBoxより選択された品名の詳細データを表示する(Distinct演算子使用)
- 3-9 GridViewコントロールにLINQで抽出したデータをバインドして編集する(Group By句使用)
- 3-10 GridViewの編集時にカレンダーを表示し、選択した日付を反映させる
- 3-11 要素のXMLを属性のXMLに変換してデータをGridViewにバインドする(XmlDataSource使用)
- 3-12 2つのXMLを結合してGridViewに表示する(Union演算子使用)
- 3-13 XMLデータ内から別のXMLに記録されたXMLデータを削除し、GridViewに表示する(Except演算子使用)
- 3-14 2つのXMLに共通するデータを取り出し、GridViewに表示する(Intersect演算子使用)
- 第4章 ListViewコントロールでのLINQクエリの処理
- 4-1 ListViewコントロールにLINQを使ってXMLデータをバインドする
- 4-2 ListViewコントロールに手動でDataPagerコントロールをレイアウトする
- 4-3 ListViewコントロールにLINQを使ってデータをバインドし、データの追加編集を行う
- 4-4 LINQを使って、ListViewコントロールのデータを削除する
- 第5章 DetailsViewコントロールでのLINQクエリの処理
- 5-1 XML文書からLINQを使ってデータを抽出し、DetailsViewにバインドする
- 5-2 XML 文書からLINQを使ってデータを抽出し、DetailsViewにバインドして編集する
- 5-3 XML文書からLINQを使ってデータを抽出し、DetailsViewにバインドして削除を実行する
- 5-4 LINQを使ってXML文書から任意のデータを検索し、DetailsView コントロールに表示する
- 第6章 DataListコントロールでのLINQクエリの処理
- 6-1 DropDownListより選択した条件に該当するデータを、LINQを使ってDataListにバインドする
- 6-2 DataListに表示された「品名」を選択し、LINQを使って詳細データを表示して編集、削除を実装する
- 6-3 DataListにLINQを使って表示されたデータを編集する
- 6-4 DataListのデータをLINQでソートし、選択した品名の詳細データを表示する
- 第7章 FormViewコントロールでのLINQクエリの処理
- 7-1 FormViewにLINQを使ってXMLデータをバインドする
- 7-2 LINQを使って、FormViewから新規データをGridViewに追加する
- 7-3 FormViewにLINQを使ってバインドされたデータを編集する
- 7-4 FormViewにLINQでXPathを使ってデータをバインドする
- 第8章 SQL Serverデータベースを使ったLINQクエリの処理
- 8-1 SQL ServerデータをGridViewコントロールにバインドする(LinqDataSource使用)
- 8-2 SQL ServerデータをGridViewコントロールにバインドし、データの追加、編集、削除を行う(LinqDataSource使用)
- 8-3 SQL ServerデータをFormViewコントロールにバインドし、データの追加、編集、削除を行う(LinqDataSource使用)
- 8-4 IDをキーに2つのSQL Serverデータを結合して編集する
- 8-5 IDをキーにXMLとSQL Serverデータを結合し、「数量」を編集する(LinqDataSource不使用)
- 8-6 ListViewコントロールにデータをバインドし、追加、編集、削除を行う(LinqDataSource使用)
- 第9章 LINQ to Objectを使ったLINQクエリの処理
- 9-1 リストに格納されているオブジェクトにLINQでアクセスし、GridViewに表示する
- 9-2 リストに格納されているオブジェクトデータから、LINQでXMLデータを作成しGridViewに表示する
- 9-3 リストに格納されている2つのオブジェクトデータをIDキーで結合し、GridViewに表示する