プログラミングWPF C#編デザイナとプログラマのためのアプリケーション開発の極意
- 著者 日向俊二
- 判型 B5変型判、384頁
- 本体価格 4,000円
- CD-ROM付き
- ISBN 978-4-87783-197-4
本書について
WPF(Windows Presentation Foundation)は、従来のユーザーインタフェースを超えて、より優れたユーザーエクスペリエンスを実現するための技術です。WPFでは、ユーザーインタフェースとプログラムコード(ロジック)を明確に区別する一貫したプログラミングモデルを使います。そのため、デザイナとプログラム開発者のそれぞれのエキスパートが連携して、より優れたアプリケーションを開発することができます。
本書では、プログラミング言語としてC#を使い、WPFアプリケーションを開発する方法を詳しく説明します。本書はユーザーインタフェースをデザインしてロジックを実装するまでのWPFプログラミング全体について解説しますが、アプリケーション全体を開発する開発者だけでなく、ユーザーインタフェースをデザインするデザイナも、プログラムコードに専念するプログラマにとっても役立つ情報が含まれています。
本書を読み進めるにあたって、C#の基本的知識があることが望ましいといえます。しかし、デザイナなどでC#についての知識と経験がない場合には、プログラムコードの詳細にとらわれずに、およそどのようなことが行われているのかということを理解して本書を読み進めることができます。XAMLについての事前の知識は必要ありません。
本書に掲載したプログラムは、Visual Studio 2008を使って開発することができますが、ほとんどのプログラムは無償で配布されているVisual C# 2008 Express Editionを使って開発することもできます。つまり、Windows VistaまたはWindows XPをインストールしたWindowsマシンとインターネットへの接続環境さえあれば、誰でもWPFの世界に足を踏み入れることができるというわけです。
本書を活用してWPFプログラミングを楽しんでください。
目 次
- 第1章 最初のWPFアプリケーション
- 1.1 WPFの概要
- 1.2 単純なWPFアプリケーション
- 1.3 WPFアプリケーションの構造
- 1.4 Silverlight
- この章のまとめ
- 第2章 XAMLの基礎知識
- 2.1 XAML
- 2.2 XAMLのタグ
- 2.3 Loose XAML
- この章のまとめ
- 第3章 ウィンドウとダイアログボックス
- 3.1 ウィンドウ
- 3.2 ダイアログボックス
- 3.3 コモンダイアログボックス
- この章のまとめ
- 第4章 レイアウト
- 4.1 レイアウトの基礎
- 4.2 Grid
- 4.3 UniformGrid
- 4.4 Canvas
- 4.5 StackPanel
- 4.6 WrapPanel
- 4.7 DockPanel
- この章のまとめ
- 第5章 入 力
- 5.1 マウス入力
- 5.2 キーボード入力
- 5.3 Ink入力
- この章のまとめ
- 第6章 テキストとドキュメント
- 6.1 テキストとテキストの表示
- 6.2 テキストの編集
- 6.3 ドキュメント
- 6.4 XPSドキュメント
- この章のまとめ
- 第7章 スタイル
- 7.1 スタイル
- 7.2 インラインスタイル
- 7.3 名前付きスタイル
- この章のまとめ
- 第8章 WPFコントロール
- 8.1 コントロールの基礎
- 8.2 さまざまなコントロール
- この章のまとめ
- 第9章 グラフィックス
- 9.1 イメージ
- 9.2 シェイプ
- 9.3 ブラシとペン
- 9.4 変換
- この章のまとめ
- 第10章 3Dグラフィックス
- 10.1 3Dの基礎知識
- 10.2 モデル
- 10.3 マテリアル
- 10.4 ライト
- 10.5 テクスチャ
- この章のまとめ
- 第11章 アニメーション
- 11.1 単純なアニメーション
- 11.2 ストーリーボード
- 11.3 3Dカメラアニメーション
- この章のまとめ
- 第12章 メディア
- 12.1 サウンド
- 12.2 ビデオ
- この章のまとめ
- 第13章 データバインド
- 13.1 コントロール間のデータバインド
- 13.2 データベースとのデータバインド
- この章のまとめ
- 第14章 ナビゲーション
- 14.1 ナビゲーションウィンドウ
- 14.2 Page
- 14.3 Frame
- この章のまとめ
- 第15章 WPFブラウザアプリケーション
- 15.1 ブラウザアプリケーション
- 15.2 WPFブラウザアプリケーションの特性
- この章のまとめ
- 第16章 さまざまなコントロール
- 16.1 WPFユーザーコントロール
- 16.2 WPFカスタムコントロール
- 16.3 Windowsフォームコントロールの利用
- 16.4 Windowsフォームアプリケーションでの利用
- この章のまとめ
- 付 録