本書について 医療現場で使用するデータもデジタル化が進んでいます。これまではフィルムに焼いて観察していたX線写真やCT画像、MRI画像もデジタルデータとなり、現在はコンピュータで直接扱えるようになっています。 これらのデータは私たちが普段使っているパソコンでも扱うことができます。この本の最終目標は、下記のデジタルデータをパソコン上で視覚化するアプリケーション、「画像ビューア」を開発することです。その手段としてOpenGLを使用します。 本書は、これ以上ないくらいに余分な機能を排除し、ポイントを絞って解説することに主点を置きました。描画シーンは平行投影、視点はZ軸上の無限遠から原点を向いていることを基本にしています。3次元を考える上でもっともイメージしやすいシーンを使うことで、OpenGLの基本を確実に身に着けることを目指しました。 目 次
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