練習 14
14-1-1. 08-01.html の次のような形に直し、注釈文字をクリックすると、その注釈行へ ジャンプするページをつくれ。
本文 | 注釈部分 |
「子になり給べき」 によるジャンプ | 「三室戸斎部の秋田」 によるジャンプ |
アクセスキー「G」による選択 | Google サイトへジャンプ |
今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、 よろづの事に使ひけり。名をば、さかきの造となむ言ひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一 筋ありける。あやしがりて寄りよりて見るに、筒の中光りたり。それをみれば、 三寸ばかりなる人、いと美しうてゐたり。
翁言ふやう、「わが朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。 子になり給べき人なめり。」とて、手にうちいれて、家に持ちて来ぬ。 妻の媼に預けて、養はす。美しきこと限りなし。いと幼なければ、籠に入れて養ふ。
竹取の翁、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節を隔てて、 よごとに黄金ある竹を見つくる事重なりぬ。かくて、翁やうやう豊かになりゆく。
この児、養うほどに、すくすくと大きになりまさる。三月ばかりになるほどに、よきほどなる 人になりぬれば、髪上げなどさうして、髪上げさせ、裳着す。 帳の内よりも出さず、いつき養ふ。この児のかたち、けうらなること世に なく、屋の内は暗き所なく光満ちたり。翁心地あしく、苦しきときも、この子を見れば、苦しき こともやみぬ。腹立たしきことも慰みけり。
翁、竹を取ること久しくなりぬ。勢ひ猛の者になりにけり。この子いと大きになりぬれば、 名を、三室戸斎部の秋田を呼びてつけさす。秋田、なよ竹のかぐや姫と つけつ。