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実録! 東大大学院
総集編

2014年9月10日 初版第1刷発行

本書について

 「実録!東大大学院」は、東京大学大学院(以下、東大大学院)に興味のある全ての人に対して、東大大学院とそこに属する院生らの実情を知ってもらうために生まれた本である。
 「東大」を知らない日本人はいないだろう。では、「東大大学院」はどうだろうか?そもそも「大学院」とは何か知らない人、「東大大学院」にどのような人たちがいるのかイメージが湧かない人、知り合いが大学院にいるけど何が楽しくて大学院に行っているのか見当がつかない人、さまざまいると思われる。残念なことに「大学院」そのものが社会であまり目立つ存在ではないからか、これについて各種メディアが注目してくれることは少ない。
 しかし、高校卒業者の過半数が大学に進学するようになった現代日本では、大学院に進学する人もどんどん増えてきて、珍しい選択肢ではなくなってきている。とくに東大生は卒業者の約半数が大学院に進学しているし、学部によっては9割近く、つまり大学院に進学して当然、というところもある。
 この本を手にする可能性が一番高いのは、大学院に興味がある大学「学部」生の皆さんだろう。東大大学院には東大だけでなく、東大以外の大学を卒業した人も多く進学している。学部生のあなたが東大生であろうと他大学生であろうと、東大大学院への進学を考えるとき、この本はきっと役立つはずだ。大学生ではない人でもこの本を読めば、東大大学院とはどのような組織なのか、そこに生きる大学院生とはどのような人たちなのか、そのイメージを感じ取って頂けることと思う。

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