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やさしいインタープリタの作り方入門[Python編]
Pythonで学ぶ言語とインタープリタの設計と実装

表紙画像
著者 日向 俊二
判型 B5変型、208頁
ISBN 978-4-87783-555-2
価格 本体2,600円
発行日 2024年10月10日(初版 第1刷発行)
備考 付録:学習に使えるサンプルファイル

本書について

本書は、プログラミング言語とインタープリタをゼロから開発するために必要なことをやさしく学べる本です。プログラミング言語は、プログラムを作成するために使われる言語です。インタープリタは、特定のプログラミング言語で書かれたプログラムを解釈して実行するためのソフトウェアです。

伝統的なインタープリタの教科書では、言語の定義やインタープリタの処理を表現するために、日常生活の中で見るのとは異なる形式のさまざまな式や図が使われることがあります。それらは、言語仕様を厳密に定義したり複数の実装方法を比較検討したりする際には大いに役立ちますが、ときに理論的になりすぎて、実際のインタープリタのプログラムコードとはかけ離れていることがよくあります。本書では、インタープリタをゼロから開発する方法を示しますが、単純な計算プログラムからはじめて、単純な計算機、プログラムを1行ずつ入力して実行できるインタープリタ、そして、まとまったソースコードを実行できるより高度なインタープリタまで、プログラムを解釈して実行するために必要なことを段階を追って具体的に解説します。

インタープリタを設計するためには、そのインタープリタで実行するプログラミング言語を設計する必要があります。本書で設計するプログラミング言語は、きわめてシンプルな独自のプログラミング言語ですが、本書の内容を理解すれば、読者が独自のプログラミング言語を設計して、そのインタープリタを開発することができます。また、本書のプログラミング言語を拡張してより高機能なプログラミング言語に育てることも楽しい作業でしょう。

本書ではインタープリタの開発にさまざまなプラットフォームで利用可能なPythonを使っています。本書を読み進めるにあたって、Pythonの十分な知識があれば、本書をより楽しく読み進めますが、Pythonのプログラミングの経験がなくても、Basic、Java、JavaScript、C/C++、C#などの高級プログラミング言語についていくらか知っていれば、本書の内容を理解して、サンプルプログラムを実行してみることができるでしょう。

目次