学生・新社会人のための情報リテラシー入門
文系理系を超えてデジタル社会を生き抜く基本スキルが身に付く実践的ガイドブック

著者 | 大間 哲 |
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判型 | A5変型、256頁 |
ISBN | 978-4-87783-554-5 |
価格 | 本体1,800円 |
発行日 | 2025年4月20日(初版 第1刷発行) |
備考 | 「課題」ファイル、推奨プロンプトのダウンロードサービス有 |
本書について
この本は、「パソコンが得意で、バリバリ使える」というような人向けではありません。苦手意識を持つ人や、まだあまり使ったことがない人に向けた本です。理工系や情報系でない、文系の人やプログラミングは不得意という人が、パソコンやネットを日常の道具として使えるようになるための、基本的な知識とスキルを身につけることを目的としています。
専門的な解説は避けて、たとえ話などを交えながら、できるだけ平易な表現を用いて書かれています。そのため、正確で詳細な説明や、ソフトウェアの細かい使い方などは、本書の範囲ではなく、専門書やマニュアル本にお任せ、という本です。
皆さんが、情報リテラシー(情報を扱うための知識やスキル)を学ぶ理由の多くは、「仕事や学業で、コンピュータを使いたいから」ではないでしょうか。その中には「パソコンは苦手」とか「あまり触ったことがない」と感じている方も多いかもしれません。しかし、情報技術の専門家ではない方こそ、今まさに情報リテラシーを学ぶ必要があります。専門家は情報技術そのものを追求することが求められますが、皆さんは「自分の目的を達成するため」に、パソコンを道具として今すぐにでも使えなくてはならないからです。
本書の目的は、パソコンやネットを使って「何ができるのか」を知ることです。読み物として気軽に本文を読み進めるだけで、基本的な知識が身につくように構成されています。読後に、「そういえば、こんな言葉を見たな」と思える程度でも問題ありません。各章には練習問題を付けてありますので、自習書として取り組むことも可能です。
細かい操作方法や専門的な情報は、必要に応じてコラムや注釈、参考サイトを掲載していますので、それらを活用して、さらに理解を深めてください。巻末に基本用語集も付けてありますので、参照してください。
目次
- 第1章 デジタルリテラシーと情報活用
- 1.1 デジタルリテラシーとは
- 1.2 パソコン操作の基本
- 1.3 効果的なネット検索
- 1.4 コンピュータの基本的な構造
- 1.5 インターネットの基礎
- 1.6 デジタルセキュリティとプライバシー
- 1.7 情報の引用と活用
- 1.8 信頼できる情報源の見分け方
- 第2章 オンラインコミュニケーションの基礎
- 2.1 ビジネスメールの基本
- 2.2 礼儀正しいコミュニケーションとネットエチケット
- 2.3 オンライン会議とプレゼンテーションのツール
- 第3章 文書作成と管理の基本
- 3.1 Microsoft Wordの基本操作
- 3.2 文書作成のテクニックとスタイル
- 3.3 効果的な文書管理の方法
- 第4章 スプレッドシートの使い方
- 4.1 Excelの基礎
- 4.2 データ入力と基本的な計算方法
- 4.3 グラフとチャートの作成
- 第5章 プレゼンテーションソフトウェアの活用
- 5.1 PowerPointの基本
- 5.2 魅力的なスライドのデザイン方法
- 5.3 ビジュアルコンテンツの活用
- 5.4 効果的なプレゼンテーションのテクニック
- 第6章 グラフィックデザインとビジュアルツール
- 6.1 Canvaを使ったビジュアルコンテンツの作成
- 6.2 基本的な画像編集とレイアウトの技術
- 6.3 Webベースのデザインツールの利用
- 6.4 基本的な映像編集の技術
- 第7章 生成AIの利用
- 7.1 生成AIの基本と応用
- 7.2 他のAIツールとの統合
- 7.3 MicrosoftのWindowsやOfficeのAI機能
- 7.4 生成AIの今後について
- 第8章 データ収集とアンケート作成
- 8.1 Google Formsの基本
- 8.2 アンケートの設計と実施方法
- 8.3 データ分析の基本
- 第9章 プロジェクト・マネジメントと管理ツール
- 9.1 プロジェクト・マネジメントの基礎
- 9.2 チームでのコミュニケーションの重要性
- 9.3 プロジェクト管理の専門ツールの簡単な紹介
- 第10章 ケーススタディのプロジェクトによる演習
- 10.1 学んだスキルの実践
- 10.2 プロジェクトの実施の演習
- 付録
- 付録A 補助単位と切りのよい数字
- 付録B 情報リテラシー基本用語集