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GraphPad Prism 5による生物統計学入門

本書について

 統計、とりわけ医療統計(生物統計)の実践にあたって、「まず現象があり、その現象(データ)を説明するために仮説が作られ、その仮説を証明するために統計的手法が使われ、解析結果を再び仮説と照らし合わせて現象を説明しようと試みる。それがうまくいかない場合は、再び仮説を作りなおし、解析を行い結論に導く」、このようなことを繰り返してはいないでしょうか。本書では、まず、統計ソフトを間違って使用しないために統計に関する最低限の事項を説明し、次に統計ソフトの使い方について解説をしていきます。

 Prismは、医療・生物統計学、それら研究に用いる種々の線形・非線形解析とその曲線への適合、および科学的グラフ作成のためのツールが網羅された、非常に洗練されたソフトウェアです。また、パワーポイントなど汎用のプレゼンテーションソフトに簡単に移行できるようになりましたので、データからその解析、グラフ化、さらにプレゼンテーション資料までを、このソフトのみで完成させることができます。実際の作業の際には、データ入力、解析結果、グラフ、レイアウト、メモをすべて連動し自動更新され、1つのプロジェクト・ファイルにまとめて保存されますので、実験データを追加したり、訂正があった場合でも、グラフなどを作成しなおす必要もなく、分かりやすく管理することができます。また、解析手法を変更すると、解析結果、グラフなどが自動更新され、新たなグラフなどを別シートで作成することもできます。さらに、ボタンをクリックするだけで、種々のデータ解析が簡単に行えます。また、ページレイアウトでは、複数のグラフ、テキスト、図、インポート画像を組み合わせて1枚の要約を作成でき、プレゼンテーション資料を作成できるといった特徴を持っており、手放せないソフトウェアになっています。

目 次

本書で取り上げたサンプルプロジェクトは、こちらから入手できます。