ビットコインのブロックチェーン技術
著者 | 若原 恭 |
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判型 | A5判、256頁 |
ISBN | 978-4-87783-485-2 |
価格 | 本体2,800円 |
発行日 | 2020年9月20日(初版 第1刷発行) |
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本書について
ビットコインのシステムを例に、その核心をなすブロックチェーンとそれを実現する技術の本質的理解が総合的に得られる一冊。
仮想通貨に留まらないブロックチェーン技術の応用や発展の可能性と、現時点における限界や課題についても言及する。
目次
- 第1章 ビットコインの概要と歴史
- 1.1 ビットコインの概要
- 1.2 ビットコインの歴史
- 第2章 ビットコインの基本的な仕組み
- 2.1 ビットコインの基本構成
- 2.2 トランザクションの構成概念と役割
- 2.3 トランザクションが満たすべき条件
- 2.4 合意形成と安全性
- 2.5 ネットワークノードの構成
- 第3章 ビットコインの初期動作と暗号方式
- 3.1 ノードの参加と初期動作
- 3.2 新参加ノードのネットワーク接続
- 3.3 暗号方式とその鍵
- 第4章 トランザクションとその共有
- 4.1 トランザクションの基本
- 4.2 トランザクションの役割
- 4.3 ネットワークとネットワーク周知
- 4.4 トランザクションの検証
- 第5章 マイニングと合意形成
- 5.1 マイニングの基本動作
- 5.2 ブロックの構成とブロックチェーン
- 5.3 暗号的ハッシュ関数と暗号パズル
- 5.4 新規発行通貨によるマイニング報酬
- 5.5 ブロックに含めるトランザクションの選択
- 5.6 ブロックの検証
- 5.7 ブロックチェーンと合意形成
- 5.8 合意形成に係わる安全性
- 第6章 分散システムにおける合意形成の理論
- 6.1 合意形成と二将軍問題
- 6.2 ビザンチン将軍基本問題とその解
- 6.3 ビザンチン将軍基本問題とビットコインの合意形成
- 第7章 軽量ノードによる簡易検証
- 7.1 簡易検証の概要
- 7.2 ブルームフィルタ
- 7.3 マークル木とマークル検証
- 第8章 ブロックチェーンの応用と動向
- 8.1 応用と動向の概要
- 8.2 金融分野への応用と動向
- 8.3 公的分野への応用と動向
- 8.4 製造流通分野などへの応用と動向
- 8.5 国際標準化組織と業界団体の動き
- 第9章 ブロックチェーンの限界と課題
- 9.1 限界と課題の概要
- 9.2 鍵の管理
- 9.3 暗号技術
- 9.4 合意形成
- 9.5 脆弱性
- 9.6 性能とスケーラビリティ
- 9.7 計算リソース使用
- 9.8 ブロックチェーンの応用
- 9.9 非技術面の限界と課題
- 付録A トランザクション展性とその解決策
- A.1 署名検証スクリプトとその実行
- A.2 トランザクション展性とその具体例
- A.3 トランザクション展性の悪用
- A.4 トランザクション展性の解決策
- 付録B ビザンチン将軍基本問題の解
- B.1 ビザンチン将軍基本問題の基本性質
- B.2 ナイーブ解の評価
- B.2.1 全プロセス数が4で異常プロセス数が1の場合
- 付録C ブロックチェーンの改善と拡張
- C.1 改善と拡張の概要
- C.2 非分散型運用管理
- C.3 PoWの代替
- C.4 スマートコントラクト
正誤表 2020/9/7
本文の内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
91ページ下から9行目の[定義終]の正しい位置は、同7行目「…確定することである。」の後になります。