先輩が教える㉞
統計処理に使うExcel 2019活用法
データ分析に使えるExcel実践テクニック
著者 | 相澤 裕介 |
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判型 | B5変型、216頁 |
ISBN | 978-4-87783-465-4 |
価格 | 本体 2,500円 |
発行日 | 2019年 6月10日(初版第1刷) |
備考 | ダウンロードサービス:学習に使えるサンプルファイル |
本書について
本書は、調査や実験から得たデータをもとに、さまざまな統計処理をExcelで行う方法を解説した書籍です。
本書の第1章では、平均値や最大値、最小値といった普段から馴染みのある指標を求める方法を解説します。また、分散や標準偏差、偏差値といった“統計処理の基本”となる指標を求める方法も解説します。
第2章では、データから得た平均値が『どれだけ信頼できるか?』を探るために、平均値の信頼区間を求める方法を解説します。たとえば、成人男性10人を対象に「靴のサイズ」を調査した結果、その平均値が26.4cmになったとしましょう。この結果をもとに『日本人男性の靴のサイズの平均値は26.4cmである』と断言できるでしょうか? たぶん、無理ですね。かといって、日本全国の成人男性について「靴のサイズ」を調べることも不可能です。このような場合は統計学を使って平均値の信頼性を推測します。これが平均値の信頼区間です。
第3章では、2つのグループで調査や実験を行い、その平均値を比較するときの処理手順を解説します。こういった比較調査では、2つの平均値に多少の差が生じるのが普通です。ただし、この差が『本当に意味のある差なのか?』、それとも『単なる偶然により生じた差なのか?』を各自で判断しなければいけません。このような場合にも統計学が役に立ちます。もちろん、その詳しい手順が本書で解説されています。
さらに第4章では、3つ以上のグループについて平均値を比較する場合、および複数の要因が関係する調査の分析方法を解説します。このようなケースでは、分散分析という手法を用いて統計処理を行います。分散分析を行えるようになれば、調査や実験から得た結果をより鮮明に捉えられるようになります。
通常、こういった統計処理を行うには複雑な計算が必要となります。でも心配はいりません。Excelには便利な関数やツールが用意されているため、簡単な操作で、さまざまな統計処理を行うことが可能です。自ら計算を行う必要はありません。数学が得意でなくても大丈夫。本書には多少複雑な数式も掲載されていますが、これらの数式の意味を必ずしも理解する必要はありません。また、本書の巻末に「統計処理でよく利用するExcel操作」を掲載してあるため、Excelに不慣れな初心者の方でも安心して作業を進められます。
調査結果や実験結果を分析するには、その目的に応じて最適な統計処理を行わなければいけません。本書により、その手法を皆さんが習得していただければ幸いです。
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目次
- 第1章 統計処理の基本
- 1.1 平均値、最大値、最小値
- 1.2 度数分布グラフ(ヒストグラム)の作成
- 1.3 分散
- 1.4 標準偏差
- 1.5 偏差値
- 第2章 標本調査における平均値の信頼区間
- 2.1 母集団と標本
- 2.2 標本平均と母平均
- 2.3 不偏分散
- 2.4 平均値の信頼区間
- 2.5 正規分布について
- 2.6 Yes/NOで答えるアンケートの信頼区間
- 第3章 調査結果の比較
- 3.1 平均値の比較
- 3.2 F検定で母集団の分散を比較する
- 3.3 等分散のt検定
- 3.4 不等分散のt検定
- 3.5 最も簡単な平均値の比較
- 3.6 対応がある場合のt検定
- 3.7 比率の比較(χ2検定)
- 第4章 分散分析
- 4.1 分散分析とは?
- 4.2 1要因の分散分析
- 4.3 2要因の分散分析
- 付録 統計処理でよく利用するExcel操作
- AP-01 数式の入力
- AP-02 関数の利用
- AP-03 セル範囲の指定
- AP-04 オートフィル
- AP-05 表示形式の変更
- AP-06 グラフの編集
- AP-07 統計処理で利用する関数