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高速化プログラミング入門

2016年1月10日 初版第1刷発行

本書について

 本書は、主にソフトウェアからの視点で、いかにコンピュータの性能を向上させるかについて解説します。
 高速化というと難しい手法を考えがちですが、意外と簡単な方法でも効果的な場合があります。本書では、古典的な手法からはじめて、キャッシュメモリの活用、並列化、ベクトル命令(SIMD)を活用した手法などについて解説します。さらに、これらに付随する高速化の注意点や、複数の手法を融合する方法、そして比較的低速なCPUや貧弱なコンパイラまたは開発環境に応用できる手法についても言及します。
 本書は、理論の説明に終始せず実践的に学習できるよう、具体的なサンプルプログラムを多数示しながら解説を行います。理論は大事ですが、すでに教科書的な書籍は多数存在するので、CPUの概論や一般的な高速化についての解説は最初の章にまとめ、第2章以降では一般的に有効とされている手法を実践していきます。
 高速化の分野は奥が深いため、それぞれを極めようとすると膨大なページ数を必要とします。本書は、なるべく実務で使用できそうなトピックに絞り、その入門程度に留め、高速なプログラムを開発するためのきっかけになるよう心掛けます。また、高価なコンパイラや開発環境を用意することなく、小規模で身近な環境で利用できる例を紹介します。

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