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64ビットアセンブラ入門
64ビットCPUの基本構造もやさしく解説

2014年12月10日 初版第1刷発行

本書について

 本書の目的は、高級言語しか利用したことのないソフトウェアエンジニアに、アセンブリ言語の入門を理解してもらうことです。その延長上でCPU自体の動作についても、理解できるでしょう。アセンブリ言語をひととおり理解しようとすると大変な労力がかかり、必要に迫られていない限り途中で挫折するでしょう。そこで、本書はリファレンス的にアセンブリ命令のすべてを網羅して理解するのではなく、比較的簡単な命令を理解することによって、アセンブリ言語、ひいてはCPUがどのようにプログラムを解釈・実行するかを理解していただくことにつとめました。
 本書はC/C++言語から容易にアセンブリ言語を利用できること、そして64ビットに対応したアセンブリ言語に着目します。CPUやアセンブリ言語を興味深く理解していただけるように、リファレンスよりアプリケーションに重きを置きます。退屈になりがちなアセンブリ言語の習得を、興味深い方法で解説します。近年のCPUはベクター処理に適したSIMD命令を搭載していますので、それらの解説も若干加えました。

 本書は、以下のような人を対象読者としています。
  ●低水準言語が、どのようなものか体験したい人
  ●アセンブリ言語の初歩を理解したい人
 ●アセンブリ言語とC++言語を融合して、性能の高いプログラムの開発を目指したい人
  ●SIMDなどベクター処理命令を理解したい人

 是非、本書を参考に現代のCPUやアセンブリ言語の実際を理解し、コンピュータの基礎の理解や、高性能なプログラムの開発に役立ててください。微力ながら本書が学習の助けになれば幸いです。

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