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実践OpenCV 2.4 for Python
映像処理&解析

2014年7月10日 初版第1刷発行

本書について

 ヒトとコンピュータにはそれぞれ得手不得手が存在します。その代表的なものが画像・映像の解釈ではないでしょうか。とある人物の全身写真を見た場合、皆さんはどこが顔であるか、手はどこか、どういった服装をしているかをすぐに理解できます。しかし、コンピュータの視点から見ると、顔、手はおろか人物の全身写真であることも理解できません。コンピュータにとっては色味をもった小さな点が不規則に集合している、という認識でしかないのです。  近年、技術の進歩によりそういった垣根は取り払われつつあります。たとえばデジタルカメラでの顔認識に代表されるようなものが数多く生まれてきました。しかし、そういった機能を自ら実装するには、高い知識・スキルが必要なことは言うまでもなく、満足する精度をもたらすにはさらなる努力が必要であることは容易に想像できます。
 OpenCV(Open Source Computer Vision)は、そういった機能を誰でも利用できるように開発された、オープンソースのコンピュータビジョンライブラリです。耳慣れない用語が多く登場するため、敷居が高いように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、処理前・処理後で目に見える形で変化する機能も多いため、視覚的な変化の少ないコンソールアプリケーションよりも楽しく感じる方も多いでしょう。
 OpenCVにはC++インターフェースなどもありますが、本書はPythonインターフェースをターゲットにしています。ループの多いリアルタイムな映像処理など、高負荷なプログラムにおいてはC++を利用した方がよい場合もあります。しかしながら、ほとんどのプログラムは問題なく動きますし、何と言ってもスクリプト言語の特徴であるコンパイルを必要としない実行環境は、とても魅力的です。
 PythonインターフェースのOpenCVは導入も難しくありません。Python自体の習得しやすさも相まって、コンピュータビジョンの世界に足を踏み入れるにはよい選択だと思います。本書がその一助となれば幸いです。

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