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Javaで学ぶコンピュータ数学

2013年8月10日 初版第1刷発行

本書の記載内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
「正誤表」はこちらです。

本書について

 本書で学ぶ「コンピュータ数学(computer mathematics)」は、「問題解決にコンピュータを役立てるための数学的な知識・技術」、あるいは「問題解決に数学を役立てるためのプログラミングの知識・技術」という意味です。数学的な知識は高校生から大学1・2年生の範囲、プログラミングについてはJava 言語の初心者を想定しました。
 プログラミングの授業や実習の中で演習書として利用できるよう各節が独立して学習できるようにまとめました。各トピックは文系の大学教科書や、情報を専門としない学生のための教科書に掲載されるぐらいの範囲です。高校生も十分に学習が可能です。

 もし、あなたがJava言語のビギナーならば、なるべく本書を最初から、一つ一つの問題に取り組みながら読み進めることをお勧めします。数学的にも、問題を解くために必要なプログラミングの知識も、本書のはじめの内容ほどやさしい傾向があるからです。関心のある項目に取り組む場合も、各章の最初から読み始めると良いでしょう。プログラミングの入門課題として、本書で紹介する数学は大変適しています。手順が明確で、答えもはっきりしているからです。
 もし、あなたがJava言語をある程度使ったことがあるならば、コンピュータ数学の参考書として必要に応じた箇所を読まれると良いでしょう。工業高校や大学での演習課題に利用される場合も同様です。問題の解答に示したソースコードは、無数に考えられる解決策の一つにすぎません。デザインパターンやリファクタリングといったオブジェクト指向プログラミングの重要な技術を並行して学習されると更に効果的です。コンピュータ数学を学習すれば、プログラマとしての幅が大きく広がります。

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