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Processing プログラミング入門
Java ベースのオープンソース統合開発環境

本書について

 ProcessingはCasey ReasとBenjamin FryがMITメディアラボで開発した言語です。特徴的なのはJavaをベースにしたこと、そして使いやすいIDE(統合開発環境)を含んで開発されたことです。これはインストールが簡単で初心者に優しい言語となりました。昔のPCには必ず入っていたBASIC言語(N-BASIC)の現代版とも言われます(言語的にはProcessingのほうがはるかに優れています)。そのため、ちょっとしたプログラム、特にグラフィックが簡単に描けるため、ユーザー数を増やしていきました。その後2005年ごろバージョンが1.0となり言語的な完成を見ました。
 ProcessingはJavaをベースとした言語です。近年ではアーティストが映像・サウンド表現に使う例が増えており、メディアアートに便利な言語としての側面が強くアピールされています。そのためか情報の入手状況もアーティストよりの言語としての紹介が多いのが現状です。そのため日本ではAdobe FlashのAction Scriptのような言語と誤解されているのが現実です。 しかし、Proceesingは図やサウンドを使うためだけの言語ではありません。実はJavaを初心者に使いやすくした言語で、現代PC環境(マルチタスク、マルチスレッド、USB、カメラ、ネットワーク、OpenGLなど)に簡単にアクセスする手法を提案した言語と言えます。

 本書は、Processingを使うのが初めてという人向けに書かれています。 本書の目的は、Processingを利用して簡単にマルチメディアアプリケーションを作れることと、上級レベルへの橋渡しです。 読者のレベルは、簡単なHTMLやC言語などのプログラムリストを入力できる人を対象としています。

目 次

本書のソースコード

本書掲載のスケッチやソースコード、関連のソースコードなどがダウンロードできます。

ダウンロード(ZIPアーカイブ,12.7MG)

「ControlP5」のインストールに関する質問と回答