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Essential OpenCV Programming
with Visual C++ 2008

本書について

 「もっとシンプルで、もっとOpenCVの機能にポイントを絞ったサンプルコードがあれば、もう少し楽にOpenCVが理解できて、そうすれば色々な場面での活用が期待できるのでは」——本書はそんな思いで執筆した本です。

 開発言語にはVisual C++ 2008を使用しました。せっかくVisual C++ 2008を使うのですから、そこに用意されている豊富なコンポーネントを使わない手はありません。ボタンやテキストボックスだけでなく、トラックバーやピクチャボックスなどを活用することで、ユーザーインターフェース部分の開発にかかる工数を大幅に減らすと同時に、直感的でわかりやすい操作画面を提供しました。また、ユーザーインターフェース部分をプログラミングする必要がなくなったおかげでOpenCVの機能を中心にしたプログラミングが可能になり、どの関数を使ってどんな処理をすればどういう結果になるのかという、本当に大切な部分が見えるようになったと思います。

 OpenCVには画像処理およびコンピュータビジョンのためのアルゴリズムが500以上も収録されています。本書はその中のごく一部、画像データの扱い方や画像処理の方法など、これだけは押さえておきたいというOpenCVの基本を解説したものです。本書で紹介した基本さえしっかりと身につけておけば、これから先、カメラキャリブレーションやモーションテンプレート、パターン認識など、OpenCVの真髄ともいえる機能を使う場面に遭遇したとしても、臆することなく開発が進められると信じています。

目 次

OpenCV 2.0への対応について(PDF)