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CPUの基本的な構造と仕組みも学べる
やさしいアセンブラ入門

本書について

 本書は、一般にはアセンブラと呼ばれることが多いアセンブリ言語のやさしい入門書です。  アセンブリ言語(Assembly Language)は、CPUが解釈して実行できる機械語を人間にわかりやすい形で記述するためのプログラミング言語です。本書ではMASM32という強力なマクロを備えたアセンブラを使って、実践的なアセンブリ言語プログラミングを効率的に行う方法を解説します。また、本書を読んでアセンブリ言語のプログラミングを理解することによって、既存のプログラムの解析やデバッグのために必要な基礎知識が身に付きます。
 アセンブリ言語のプログラムは、一般に難しいとみなされる傾向があります。しかし、CPUの構造や、CPUとメモリなどからなるコンピュータの仕組みを知ったうえでアセンブリ言語を学べば、アセンブリ言語は容易に活用できるようになります。特に、本書ではWindows環境での実践的な32ビットアセンブリ言語プログラミングに焦点を当てていますが、CPUのレジスタやメモリといった重要なことも網羅しているので、予備知識なしでアセンブリ言語プログラミングに取り組むことができます。
 本書では、アセンブリ言語プログラムレベルでウィンドウシステムの動作方法を解説しているので、本書を読むとWindowsの動作原理がよくわかります。また、C/C++のプログラムはもちろん、Visual BasicやC#などのプログラムからアセンブリ言語プログラムを利用する方法も解説しているので、さまざまなプログラミング言語のプログラマにも大いに役立つことでしょう。  本書の内容は、すべて無償で入手できるツールを使って学習することができます。ですから、32ビットのWindowsマシン(Windows Vista、Windows XP、Windows 2000など)とインターネットへのアクセスの手段さえあれば、本書でアセンブリ言語を学習できます。

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