実践OpenCV 2.4
映像処理&解析
- 著者 永田雅人
- 協力 豊沢 聡/北山洋幸/酒井雅裕
- 判型 B5変型判、368頁
- 本体価格 3,800円
- ISBN 978-4-87783-184-4
2013年2月10日 初版第1刷発行
本書について
本書は、弊社好評既刊『実践OpenCV映像処理&解析』の内容を、2012年末現在最新のOpenCV 2.4に対応させた改訂版書籍です。
OpenCVを用いれば、映像を簡単に「デジタルデータ」として扱うことができます。たとえばUSBウェブカメラからのライブ映像のキャプチャ、加工、保存を行うプログラムであれば、それぞれ数行で書き上げることができます。高レベルの関数を利用するので、ソースプログラムの可読性は高く、拡張や保守も容易です。同時に、高レベルの関数群でありながらも、ピクセルレベルへのアクセスなど、柔軟性の高い処理も比較的高速に処理できます。
OpenCVには、画像処理やコンピュータビジョンの研究者による膨大な研究成果が集約されています。ライブラリ化されたさまざまな技術を体験することは、画像処理の入門としても最適です。本書では画像処理アルゴリズムの詳細は割愛し、シンプルなコードを中心に、できる限りすばやく目的の処理を行えるようになることを目指しています。プログラムコードはいずれについても全行を掲載したので、それだけで実行できるようになっています。まずは、掲載したプログラムをビルドし、実行してみてください。そして、そのプログラムを調整したり改良したりすることを通じて、OpenCVによる画像・映像の扱い方、各種アルゴリズムの使用方法、リファレンスの読み方などに慣れ親しみましょう。本書を読み終えれば、OpenCVを駆使してオリジナルの画像・映像処理が行えるようになっているでしょう。
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目 次
- 第1章 OpenCV について
- 1.1 OpenCVとは
- 1.2 OpenCVの機能と構成
- 1.3 OpenCVの使用例
- 1.4 OpenCVでの映像処理の流れ
- 1.5 カラーモデル
- 1.6 画像と行列
- 第2章 画像・映像入出力
- 2.1 画像ファイルの表示
- 2.2 画像ファイルの処理と保存
- 2.3 ビデオファイルの表示
- 2.4 ビデオファイルの処理と保存
- 2.5 カメラ映像の表示
- 2.6 カメラ映像の処理と保存
- 第3章 映像処理
- 3.1 カラーチャンネルの分離と合成
- 3.2 移動物体の抽出(浮動小数点数型画像)
- 3.3 空間フィルタリング(オリジナルフィルタ)
- 3.4 クロマキー合成とカラーモデル変換
- 第4章 基本操作
- 4.1 テキストとグラフィックスの描画
- 4.2 ピクセルの直接操作(映像処理)
- 4.3 ピクセルの直接操作(アニメーション生成)
- 4.4 2値化処理とトラックバー
- 4.5 マウスイベントの取得
- 第5章 映像解析
- 5.1 テンプレートマッチング
- 5.2 オプティカルフロー検出
- 5.3 特徴点抽出と物体追跡
- 5.4 離散フーリエ変換を用いた周波数フィルタリング
- 5.5 モーションテンプレート
- 5.6 物体検出(顔、眼、人物)
- 付 録
- 付録A OpenCVの導入(Windows)
- 付録B Microsoft Visual C++(Windows)
- 付録C GNU Cコンパイラ(Windows)
- 付録D OpenCVのビルド(Windows)
- 付録E Windowsコマンドプロンプト
- 付録F OpenCVの導入(Mac OS X)
- 付録G 本書コードのgccへの移植
- 付録H OpenCV 関数リスト
- 付録I ライセンス
- 付録J 参考文献