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IA-32 SIMDリファレンスブック<下>

本書について

上巻に引き続き、パーソナルユースの分野を筆頭に最も広く利用されているIntel IA-32アーキテクチャでサポートされるSIMD命令セットを紹介したリファレンスです。上巻ではデータ転送命令、算術命令、比較命令、論理命令等の紹介を行いましたが、下巻となる本書では、シフト/ローテート命令、変換命令、シャッフル/アンパック命令、その他の制御命令、SSSE3命令等の紹介を行うほか、簡単ではありますがこれまで紹介してきた命令セットを実際に利用したサンプルを紹介した応用編も含んでいます。

本書を読み始める前に、上巻の導入部分に記述されている、“表記法”“SIMD概論”および“アライメント”などを一通り読んでおくことをお勧めいたします。本書では、上巻に引き続き命令セットを解説します。それに加え、応用編を追加し、SIMD命令を使用したアプリケーションをいくつか紹介します。SIMD命令を使ったプログラミングの理解に役立つでしょう。

本書はCPUのSIMD命令にフォーカスした書籍です。すでに数多くのCPU解説やアセンブリ言語解説の書籍が出版されていますが、SIMDを解説した書籍は多くありません。本書の特徴は、SIMDをフォーカスしたのは当然として、図を多用し、さらに各種プラットフォームで動作するサンプルプログラムを提供したことです。上巻はリファレンスのみでしたが、下巻ではリファレンスに加え、応用アプリケーションも紹介しました。これによりSIMDをより興味深く学習できるでしょう。

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