| やさしいC言語入門 |
|---|
| プログラミングスタイルを学ぶ |
![]() |
| 著者 | 嶋貫 健司 |
|---|---|
| 判型 | B5変型判,2色刷,216頁 |
| 本体価格 2,000円 | |
| ISBN | 978-4-87783-074-8 C3004 |
Cというプログラミング言語は、味も素っ気もないその名前と同様に簡潔なプログラミング言語です。あまりに単純なために、ISO標準仕様のCでできることは非常に限られているようにも見えます。しかし、CだけでUnixやLinuxといったオペレーティングシステム(OS)も作ることができます。Microsoft Wordや一太郎も最初はCで作られていました。高度なアプリケーションの構築にはC++が使われることが多くなっていますが、デバイスドライバは今でも大半がCで作られています。Cは応用範囲が広いプログラミング言語なのです。プログラミングをするなら覚えておいて損はありません。
Cを学習する最大の利点は、最新のプログラミング言語の多くが、Cの長所を取り入れ短所を補うように設計されている点です。Cを一度覚えてしまえば、他のプログラミング言語を覚えるのもさほど難しくはありません。
問題は、Cが簡単なプログラミング言語ではないという点です。専門用語を使って言えば、Cは高級言語風の制御構造とハードウェアよりのデータ構造を持ち、ハードウェアとオペレーティングシステムのアーキテクチャの知識抜きでは真の力が発揮できないプログラミング言語です。ようするに一筋縄ではいかないプログラミング言語なのです。
とはいえ、どこかからはじめなければ理解のしようがありません。この本では、「コンピューターはいつも使っているけどプログラミングははじめて挑戦してみる」という人を主な対象としています。はじめて挑戦するプログラミングとしてCは悪くありません。この本でも無理矢理統合環境は使わず、トラディショナルなコマンドラインコンパイラを使用しています。サンプルプログラムは確かに地味ですが、GUIが絡まないのでプログラムが何をしているのかを理解するのは容易です。
さあ、ここから始めてみましょう。
| はじめに | |
| 第1章 | C開発環境の準備 |
|---|---|
| 1.1 | コンパイラのインストール |
| 1.2 | エディタのインストール |
| 1.3 | この本を最後まで読むと…… |
| 第2章 | Cで作るもっとも小さなプログラム |
| 2.1 | もっとも小さなプログラム |
| 2.2 | プログラムを実行するための手順 |
| 2.3 | 最小のプログラムの説明 |
| 第3章 | 数を使う、文字を使う |
| 3.1 | 足して、引いて、掛けて、割って、ついでに余り |
| 3.2 | int、long、float、double、long double、そしてunsigned |
| 3.3 | ちょっと複雑な計算 |
| 3.4 | 文字の種類 |
| 3.5 | 文字を連ねて文字列 |
| 3.6 | 場所を指定してください |
| 3.7 | つなげてみたり、取り出してみたり |
| 第4章 | 右へ、左へ、そしてぐるっとまわる |
| 4.1 | 時には行き先を変えてみる |
| 4.2 | 選択肢がたくさんある時は |
| 4.3 | 大丈夫な間はぐるぐる回る |
| 4.4 | 決まった回数繰り返す |
| 4.5 | 途中で引き返したり、いきなり抜けたり |
| 第5章 | ヘッダファイルとなわばりの話し |
| 5.1 | いまさらだけど#includeと#defile |
| 5.2 | mainだけど疲れるよ |
| 5.3 | 場所によって違う不思議 |
| 第6章 | プログラムとの対話 |
| 6.1 | 出力に関する細かな話 |
| 6.2 | 入力に関する細かな話 |
| 第7章 | ファイルを読んでみる |
| 7.1 | ファイルの中身を表示するプログラム |
| 7.2 | ファイルに出力するプログラム |
| 第8章 | データベースからWebページを作ろう |
| 8.1 | 簡単なデータベース処理アプリケーション |
| 8.2 | 準備するファイル――Webページ関連 |
| 8.3 | 準備するファイル――データベースファイル |
| 8.4 | 書籍一覧ページを作るプログラム |
| 8.5 | 詳細ページを作るプログラム |
| 練習問題回答 | |
| 付録CD-ROMについて | |
| 索引 |
採用実績 東京マルチメディア専門学校、ユービック情報専門学校